My Music MasterclassとTruefire
アメリカにMy Music Masterclass (MMMC)というジャズ系ミュージシャンのレッスン動画販売サイトがあって、ここ数年かなり利用しています。形態はストリーミングレンタルまたはダウンロード購入。これとは別にTruefireというオンライン・ギター・レッスンのサイトがあるのですが、私は断然MMMCのほうが好みです。...
View Article今年いちばんよく使った弦
たまたまこの記事を読んで下さっている方にお聞きしたいのですが、エレクトリック・ギターで、主にクリーントーン寄りでジャズ的な何かを弾く場合、どんなタイプの弦をお使いでしょうか。宜しければ教えて下さい。 Note: There is a poll embedded within this post, please visit the site to participate in this post's...
View Article生まれかけの音楽は、壊れやすく神聖なものである
先日芸能リポーターの井上公造氏が、覚醒剤使用の疑いで再逮捕(その後嫌疑不十分で不起訴)された歌手のASKA氏の未発表音源を「ミヤネ屋」というワイドショーでアーティスト本人の許可なく勝手に公共の電波に流す、という出来事があり、その一部始終をフォローした結果、とんでもない話だなと思いました。...
View Article暴れても飛行機は飛ばないし、音楽はやって来ない
2016年12月24日、北海道・新千歳空港で中国人観光客約100人が、雪で飛行機が欠航になったため暴れだして警察が出動したそうです。一晩待った上で、当日便の乗客が優先的に乗っているのを見て怒り出した、等の事情もあったようですが、暴れたところで自分たちが乗る飛行機はやって来ない。 この人達は、思うようにギターが弾けなかった時、暴れたり叫んだりギターを破壊するのだろうか。...
View Article日本人ジャズ系ギタリストの音源を聴く(4):市野元彦 “Sketches”
ポスト・メセニー&スコフィールド、という表現を何処かで見たような気がします。2人ともまだまだ決して古くはなく、1mmたりとも時代からズレた音楽をやっていないと思いますが、同時にメセニー&スコフィールド以後、という表現もわかるような気がします(ロジャース、バーンステイン、クライスバーグ、ローゼンウィンケル等)。...
View Article日本人ジャズ系ギタリストの音源を聴く(5):高免信喜 “Bull’s Blues”
帰宅する。ネクタイをほどき、ジェルで無理矢理七三分けにした髪をぐちゃぐちゃにし、本来のアフロヘアーに戻す。そしてソファにどっかり沈み込み、あー、いいジャズがききてー! と大声で叫び、バーボンをあおりながら再生するアルバム。高免信喜氏の “Bull’s Blues” は私にとってそんなアルバムである。おわかりいただけただろうか。 高免信喜 “Bull’s Blues”...
View Article大晦日はタイムマシンに乗って
今日は2016年最後の日、大晦日です。今年はこのブログで例年になく多くの記事を書きました。全体の9割くらいは「お前そんなこと書いてる暇あるなら練習しろ」と言われそうな冗談ばかりでしたが、読んで下さっている方から温かいコメントやいいねをいただくこともあり、つい調子に乗って書きすぎてしまいました。...
View Articleソロ・ギターでジャズ・スタンダードを弾くために必要なスキルセット
ギター1本で何かジャズ・スタンダードを弾く。音楽として立派に成立させる。つまり「ソロ・ギター」を弾くためには、どんなスキルが必要なのか。「流麗なソロ・ギター」を構成する様々な要素がわかれば、それぞれの要素毎に練習できる。そして誰でも最後は「ソロ・ギター」を楽しめるようになるはず。というわけで、考えてみました。...
View Article鈴木よしひささんのソロ・ギターの本が最高
ソロ・ギターをマスターしたいという場合、勿論ジョー・パスやタック・アンドレスやマーティン・テイラーをコピーするという手もあるとは思うのですが、それはそれで挑戦するとして、いきなりエベレストを目指すそういう練習の他に、もう少し低い山々を確実に征服して行くのも良いのではないでしょうか。 ソロ・ギター本格アレンジで弾くジャズ・スタンダード・コレクション30...
View Article新世紀マイルス語録(3):大吉は自分の手でつかみ取れ!
2017年が幕を開けた。ぼくもまた多くの人々と同じように、今年1年の世界人類の平和と繁栄を祈願するべく、初詣に出かけた。東京の浅草寺は人で溢れかえっていた。しかし、ぼくにはよくわからないことがある。お祈りは神社で行うものだと思うのだが、人々が参拝しているのは浅草寺というお寺なのである。一体これは何故なのか。 どうでもいいことは気にするな…大切なのは、行為が本質を突いているかどうか、それだけだ…...
View Articleパット・メセニー、ギター遍歴を語る
パット・メセニーが アメリカの “Vintage Guitar Magazine” のウェブサイトにて、これまでに所有・使用してきた様々なギター、及び音楽観について語っている長文インタビュー記事を見つけました。既に各所で話題になっているのでご存知の方も多いと思うのですが、個人的に面白いと思った部分をいくつか紹介します。...
View Article日本人ジャズ系ギタリストの音源を聴く(6):松原慶史 “Solo Guitar on P.D. and more”
いまYouTubeには数多くの素晴らしい演奏動画があるのですが、あるミュージシャンとその音楽について、映像も音も解像力の低い動画から伝わるものは非常に限定的だと感じています。YouTubeで「いいな!」と思ったら大体音源を買って聴くのですが、ほとんどの場合こう思います。「この人の魅力はYouTubeではわからない!」と。...
View Article新世紀マイルス語録(4):俺はいつでも、何処にでもいる
夕方6時。アウトルックからログアウトしたぼくのiPhoneが唐突に “Nardis” のテーマを奏でる。それはつまり、マイルスからの着信だ。電話を耳に当てるなりマイルスは言った。「俺はいま…御茶ノ水にいる…」。ぼくはさっそく退社して中央線に乗り、楽器と音楽の街・御茶ノ水に向かった。 しかし待ち合わせた “diskunion JazzTOKYO”...
View Articleもう何十年もスケール練習をやったことがない – Jim Hall
本棚を整理していたら「ジャズ・ギター徹底講義!2007」という10年前のムックが目に止まりました(ヤマハミュージックメディア刊)。残念ながら絶版なのですが、ジム・ホールのインタビュー(76歳当時・亡くなる7年前)が収録されており、とても面白い内容が書かれていたので少し引用します(インタビュワーは成田正氏)。...
View Articleマイルス・デイヴィス写真集 NO PICTURE !
マイルス・デイヴィスの写真集を手に入れました。フォトグラファー・内山繁氏の著書 “NO PICTURE!” です。2017年1月31日まで東京御茶ノ水の “diskunion JazzTOKYO” で氏の写真展が開催されているのでマイルスファンの方は是非足を運ばれてみて下さい。2階への階段の壁面に写真が展示されています。...
View Article一時的な不調の原因はわりと何でもないことだったりする
信じられないほど指が動かずに驚くことがあります。指が動かないだけでなく、頭もぼんやりする。一体俺に何が起こったのか。マジソン・スクエア・ガーデンのステージに立ち、2万人の聴衆に向けて「ジャイアント・ステップス」を弾くという俺の野望は夢に終わってしまうのか…。つい先日もそんな日がありました。 ほんと指が動かないし、頭も働かない。何かおかしい。しかしよく考えてみると、...
View ArticleCHARLES LLOYD & THE MARVELS at Blue Note Tokyo
2017年1月初旬、ブルーノート東京でチャールズ・ロイド&ザ・マーヴェルスの公演を観てきました。ギターは勿論ビル・フリゼル! この不良老人・不良中年4人組による演奏、最高にカッコよかったです。のっしのっしと揺れるビル・フリゼルの身体をずっとガン見しているうちに、彼のタイム感が自分の身体に入ってくる感覚を覚えました。「観る」って大事なんですね。CDなどで味わうのが難しいのがこれ。...
View Article新世紀マイルス語録(5):愛のない模倣は人の心に響かない
もうすぐ日が暮れる。今日は外でごはんを食べて帰ろう。ちょうど目の前に磯丸水産的な店がある。「水産」という部分は同じだし、魚も貝もあるようだ。本当は「磯丸」が良いけれどこの店で妥協しよう。似たようなもんだ。と思ったその瞬間、ぼくの身体をドーンと雷が直撃した。ぼくは白目を剥き、口から泡を吹いてその場に倒れ込んだ。...
View Article熊沼の掟
2017年1月13日〜25日まで来日中のマイク・モレノ。大のコーヒー好きらしいそのモレノ氏が「世界一うまい」と絶賛するエスプレッソを出すお店が東京・下北沢にあります。その名は Bear Pond Espresso。その筋ではかなり有名なお店らしいです。...
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