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一時的な不調の原因はわりと何でもないことだったりする

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信じられないほど指が動かずに驚くことがあります。指が動かないだけでなく、頭もぼんやりする。一体俺に何が起こったのか。マジソン・スクエア・ガーデンのステージに立ち、2万人の聴衆に向けて「ジャイアント・ステップス」を弾くという俺の野望は夢に終わってしまうのか…。つい先日もそんな日がありました。

ほんと指が動かないし、頭も働かない。何かおかしい。しかしよく考えてみると、

  • その日は寒い寒い日で、練習直前に私は散歩がてらスーパーに買物に行ってカブやセロリやトマト缶の入った重いビニール袋を手袋もせず両手に持って片道15分歩いて帰ってきた
  • その日の朝、コーヒーを飲むのを忘れていた

一時的な不調の原因はわりと何でもないことだったりする

肘から先を温水で温め、たぶん疲れていたせいで忘れていたコーヒーをあらためて淹れて飲む。すると、なんだこんな簡単な原因だったのか、とわかりました。指に血が十分に巡り、カフェインが脳に届くともういつもの自分。ただ、簡単な原因ではあるのですが、自分という存在は24時間いつも自分と一緒にいるので、自分の状態のことがよくわからなくなるんですね。

ここ数日、手を温めることの大切さを思い知りました。そういえばジム・ホールが著書でこんなことを言っていました。

適度に温かい水に助けられる。アンプを持ち上げる動作や、長時間の運転で麻痺したかもしれない手に心地よい感覚を取り戻すことができる。このことをビル・エヴァンスにカフェ・ボヘミアで話したことがある。彼も様々な方法でウォームアップしていた。手に温水を流したり、ハンドドライヤーに手を通したり、脇の下に手を入れたりしていた。

楽器演奏者のメンタル・フィジカルコンディショニングは、アスリートのそれと何一つ違うところがないですね。


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