Not “Old school” but “Swing style”
ジョン・アバークロンビーが教則動画で良いことを言っていたのを思い出しました。ビバップ風の、ダブル・スラーの入ったマイナー・ツーファイブ的なフレーズ(初期ロリンズやグラント・グリーンっぽいノリ)をハネ気味の8分音符で弾きながら「これはオールド・スクールなノリだが…」と言った後に、こう訂正したのでした。 オールド・スクール (Old school) っていうのは適切な言葉じゃないな。スウィング・スタイル...
View Articleジュリアン・ラージという種目
2017年1月31日から2月3日にかけて最新アルバム “Arclight” を引っ提げて来日するジュリアン・ラージ (Julian Lage)。一昔前はジュリアン・レイジなどと呼ばれたり、ノルウェー出身のラーゲ・ルンド (Lage Lund) と混同されたりもした人ですが、Smapの草薙君似のこの好青年は普通ではないなと常々思います。 Photo by David Becker / CC BY-SA...
View ArticleCHEMEXのコーヒーメーカー
先日この記事で紹介した “Bear Pond Espresso” でドリップ用のコーヒー豆をおみやげ購入したのですが、お店に「CHEMEX用」という表示がありました。何のことだろうと調べてみるととても有名なコーヒーメーカーらしい。そこでCHEMEX CM-1Cというモデルをゲットしました。使いやすそうな3杯用。...
View Article五線譜を読んでいると上手くなる説
人は五線譜を読めば読むほど、ギターが上手くなるのではないか。という仮説を持っています。どういうことかというと… 例えば「黒本」(最近便利なハンディ版が出ました)のリードシートを例に説明します。私はいま、通勤電車に乗っていて “Confirmation” のテーマメロディを読んでいるとしましょう。p.48のAセクションが見えます。...
View ArticleIbanezが新しいジョージ・ベンソン・モデルGB40THとGB40THIIを発表
フルアコファンは注目のニュースです。Ibanezから新しいジョージ・ベンソン・モデルが発表されました。コラボ40周年記念とのことで、GB40THとGB40THIIという2つのモデルが出るようです。日本のアイバニーズサイトでの発表はまだですが北米サイトには既にページがあります。 Images quoted from George Benson GB 40th Anniversary | Ibanez...
View Articleジュリアン・ラージが局所性ジストニアに陥った後、それを克服した話
ジュリアン・ラージが昨年(2016年)4月にラジオ番組で行われたインタビューの中で、左手を痛めた話をしていました。長いのですが、興味深い内容だったので要点をまとめてみました。なお英語でのインタビュー文字起こしは Jazz Guitarist Julian Lage On ‘Arclight’ And Shifting Musical Genres で読めます。 最後のほうの “That’s...
View Articleジュリアン・ラージの神童時代
5歳の頃からギターを弾きはじめたジュリアン・ラージ。この記事で触れた彼のフォーカル・ジストニアは、小さい頃「大きいギターを落とさないように、大人のようなしっかりした音で弾こう」としていたことに遠因があったようです。 下はそのジュリアンが8歳の時の動画。確かに、既に立派な音を出していますね。頭の後ろにギターを抱えたT・ボーン・ウォーカー・スタイルでJ.S. Bachのインベンション(2声・No.4 D...
View Articleギターであることに抵抗し、ギターであることを受け入れる
私達が音楽表現の際に使用する楽器がギターであるとして、そのギターという楽器の制限・制約にどのように向き合えば良いのか。これまで様々なギタリストの言葉を見聞きしてきたのですが、大きく分けて2つの異なる意見があるように感じています。...
View Articleカート・ローゼンウィンケルの使用ギター変遷 (2001-2016)
カート・ローゼンウィンケルの使用ギターについて時系列順に振り返ってみます。 Ibanez AS120 (?) 下は2002年のIbanez...
View Article練習したら飲みトーク
夜の練習をガッツリ終えてひと風呂浴びたら、冷蔵庫から冷えたビールを取り出します。そしてテレビ…ではなく、最近のマイブームはこれ。ジャズギタリスト・宇田大志さんのYouTubeチャンネルの楽しい動画を鑑賞します。 宇田さんのYouTubeチャンネル...
View ArticleJulian Lage Trio at Cotton Club
2017年2月初旬、コットンクラブでジュリアン・ラージ・トリオのライブを観ました。これは 万難を排して目撃しておくべきステージ だったと思います。すごいものを観ました。行けて良かった! ベースはJorge Roeder、ドラムはEric Doob。最新作 “Arclight” からのナンバー、数週間前に録音を終えたばかりという新作からのナンバー等をたっぷり演奏してくれました。...
View Articleパット・マルティーノを巡るアンビバレンス
海外のギタリストが時々、”…like someone like Pat Martino.” という言葉をポロりと口にすることがあります。「パット・マルティーノのような人(みたいにさ)」。この言葉を耳にする度、何とも言えない不思議な気持ちになるのは私だけでしょうか。 Photo by Tom Beetz / CC BY-SA 2.0...
View Articleギターとピアノの垣根を超えたスタンリー・ジョーダンが性の垣根をも越えた話
話題に上る機会は少ないのですが、スタンリー・ジョーダンというギタリストがいます(先月、2017年1月に来日していました)。両手タッピングでまるでピアノを弾くようにギターの指板を叩き、むかし時の人になったことを覚えている方も多いのではないでしょうか。 Photo by chascar / CC BY-SA 2.0...
View Article日常生活で左手を使うことの意味
意識的にやるようになって2年くらいになると思いますが、日常の何気ない動作をなるべく左手に任せるようにしています。 利き手でない左手がより器用になればと思ってはじめました。ペンで文字を書くのはさすがに右手ですが、ドアノブを回したり、引き出しを開けたりといった動作。去年から自分でコーヒー豆を買ってきて手挽きするようになったのですが、コーヒーミルの取っ手も左手で廻します。...
View Articleヤマモリのグリーンカレーが一つの完璧なエチュードに等しい絶品である件
世界中に星の数ほどあるジャズギターに関するブログたち。その中の一つにすぎないこのブログをたまたま読んで下さっている方に対して、私はお伝えしなくてはいけないことがあります。ヤマモリのグリーンカレーは、一つの完璧なエチュードである、と…...
View Article自分用のエチュードをつくる
私はよく自分のためのエチュード(練習曲)をつくるのですが、同じようなことをされている方はいるのでしょうか。よろしければポチッと投票いたただけると幸いです。 Note: There is a poll embedded within this post, please visit the site to participate in this post's poll....
View Articleシェリル・ベイリーは教え上手
周囲で話題になる機会はあまり多くないのですが、シェリル・ベイリーという女性ギタリストがいます。この方は現代的ビバッパーという感じで、私のマインドマップの中ではピーター・バーンスタインやマイルス・オカザキの近くにいます。勿論、好きなギタリストの一人です。 Photo by Kergourlay / CC BY-SA 4.0...
View Article玩具のようなレコードプレーヤーで音楽の魔法を思い出した話:ION Audio Archive LP
レコードなんかとっくの昔に処分した。CDも一度全て売り払った。今では全てデジタルデータ。iTunesで管理してiPhoneで持ち歩く。そんな自分に一体何が起きているのか。いま我が家ではLPレコードが増殖するというまさかの事態が発生しています。 きっかけはこのION Audio Archive LP...
View ArticleSuchmosを聴いて思い出したグルーヴ
先月頃からホンダのTVコマーシャルで流れる音楽が気になっていました。懐かしい感じのエレピサウンドに、思わず腰を揺らしたくなるようなベースライン。英語の歌詞には “Tokyo…” という言葉が。画面右下に “Suchmos” というクレジット。ルイ・アームストロングに由来のある名前だろうか。 調べてみたらなんと日本のバンドでした。最近かなり注目されているようです。テレビで流れていたのは下の “Stay...
View Articleジャズギター取締法違反(5):情報ライフ・イヤネ屋、伝説の最終回
さて情報ライフ・イヤネ屋の時間です。本日はまずこちらの話題から、長野県の限界集落に移住した音楽愛好家男女22人が空間系エフェクター所持容疑で逮捕されたというニュース。 主にエレハモの空間系が大量に押収されたということですが、はは… その写真が、アッハハハ、これです。ドン。 イヤネ:いや、すごい数ですね〜これは!! コメンテーター:いや、すごい数ですね〜これは!!...
View Article