夕方6時。アウトルックからログアウトしたぼくのiPhoneが唐突に “Nardis” のテーマを奏でる。それはつまり、マイルスからの着信だ。電話を耳に当てるなりマイルスは言った。「俺はいま…御茶ノ水にいる…」。ぼくはさっそく退社して中央線に乗り、楽器と音楽の街・御茶ノ水に向かった。
しかし待ち合わせた “diskunion JazzTOKYO” の入口前にマイルスの姿はなかった。待てど暮らせどマイルスはやってこない。仕方ないのでディスクユニオンの中を眺めることにした。そして僕は微笑んだ。こういうことか、と。
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ぼくはこれまで見たことのないマイルスの姿を見て感動した。マイルス本人が姿を現さなかったのが残念だったが、ディスクユニオンの外に出て御茶ノ水駅に向かって歩いている時、マイルスの声が聞こえた。
俺はいつでも、何処にでもいる…お前の心の中にも、誰の心の中にも…あと一つだけ言っておく、メロディを忘れるな… それ以外のことは、わりとどうだっていい… Nardisを作曲したのは誰か…Blue In Greenを作曲したのは誰か…印税は誰が受け取るべきか…そんなことより、メロディのほうが大切だ…
マイルス・デイヴィス写真展 “NO PICTURE!” は2017年1月31日まで御茶ノ水 “diskunion JazzTOKYO” 階段ギャラリーにて展示中。写真家・内山繁氏による興味津々のエピソード付きの写真展示やオリジナルプリントの販売等もあります。
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