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ソロ・ギターでジャズ・スタンダードを弾くために必要なスキルセット

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ギター1本で何かジャズ・スタンダードを弾く。音楽として立派に成立させる。つまり「ソロ・ギター」を弾くためには、どんなスキルが必要なのか。「流麗なソロ・ギター」を構成する様々な要素がわかれば、それぞれの要素毎に練習できる。そして誰でも最後は「ソロ・ギター」を楽しめるようになるはず。というわけで、考えてみました。

様々な名演を観察すると大体下のような要素が出てくるのではないでしょうか。もっとも、いつもいつもこれら全てを1曲の演奏に盛り込む必要はないでしょう。常にジョー・パスのようにウォーキング・ベースラインを入れる必要も、ジョージ・ベンソンのような華麗なカデンツァを入れる必要もないはず。

  • イントロ
  • ハーモナイズされたメロディ(コードや特定インターバルで)
  • カウンターポイント(クリシェライン・内声の動き等を含む)
  • ウォーキング・ベースライン
  • 開放弦を含むコードボイシング
  • コードを押さえながら弾かれているメロディ(コード・ソロ)
  • シングルラインのソロ
  • リハモを施されたコード進行
  • カデンツァ
  • エンディング

上は基本的にノート(音)の選択に関することですが、ソロ・ギター独特のタイム感(テンポ・ルバートやフェルマータ)も身に付ける必要も。こうして見るとソロ・ギターがいかに難しいものかわかります。ただこれら全てが入っていなくとも音楽として十分に成立するので、楽しみながらスキルを増やしていくのが良いのでしょう。

どんな曲もアドリブで上の要素を全て盛り込んだソロ・ギターを弾ける人は相当な上級者でしょう(ジョー・パスは初見の曲でこういうことが出来る人だったらしい)。私は練習が十分でないエリアがたくさんあります。こうやって要素分解すると何を練習すべきか見えてくるのが良いですね。練習内容がわかったらあとはやるのみ。

なおソロ・ギターの教則本はたくさんありますが、現在入手可能なものとしては下の本がおすすめです。鈴木よしひささんの著書です(記事)。

イントロとエンディングについては下の3冊が参考になります(イントロ練習は百利あって一害なしでも紹介しています)。

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