にもかかわらず愛される価値
時々、足を運ぶ飲食店がいくつかあります。正直、接客は悪いほうです。オペレーションも円滑とは言えなくて、料理が出てくるのが異様に遅かったり、要領が悪かったり。店員さんが無愛想だったり、店が狭かったり、散らかっていることも。 でも、また行ってしまう。そういうお店があります。接客やサービスでちょっとだけイライラしても、仕方ない。構わない。また行く。何故か。...
View ArticleThe Oz Noy Boogaloo Experience Band at Cotton Club
コットンクラブでオズ・ノイを初体験して来ました! 上手すぎて驚きました。見た感じ、演奏中の本人の表情は一切変わらない。派手なボディ・アクションもない。時々静かに観客を眺めますが、基本的に指板をじっと見ていて、魔法使いのような足さばきで空間系ペダル群を操り、内側で音楽爆弾を次々と爆発させている、そんな感じのすごいライブでした。...
View Articleもう新しいギターは買わない
もう新しいギターは買わない。わたしはそう約束した。妻に。去年だったろうか。あの日、買って帰った新品のギブソン・レスポールの値段が40万円だったことがクレジットカード明細からバレてしまった時、妻は静かに言ったのだった。次はぶん殴る、と。...
View Articleスーパー・ジャズ・ギタリストたちが経理の智子さんという女性にプロポーズするとしたら
スーパー・ジャズ・ギタリストたちが経理の智子さんという女性にプロポーズするとしたら、どんな言葉を口にするでしょうか。暑さで朦朧とした頭で考えてみます。 Charlie Christian: 好きだ。結婚してくれ Grant Green: 朝飯は、焼き魚と味噌汁が好きなんだ Wes Montgomery: ぼくの確定申告をやってくれないか Pat Metheny: これは愛、たぶん愛、きっと愛...
View Articleジャズとギターを巡る禅問答
ジャズとギターを巡る禅問答的な極論の数々、あるいは真理の華麗なるちゃぶ台返し。私達はいつかこのくびきから解き放たれ、自由になることができるのかー 「メトロノームを使うべきである」 「メトロノームは使わなくても問題ない」 「メトロノームは裏で鳴らすべきである」 「メトロノームは表で鳴らしたっていい」 「スケール練習は必要だ」 「スケール練習は必要ない」 「クリーントーンで練習すべきである」...
View Article何かでなければならないという考えを捨てる
カート・ローゼンウィンケルは最新作”Caipi”をリリースするにあたって、わりと苦労があったらしい。どんなカテゴリーにも属さない音楽なので、どのレーベルもリリースを渋った。カテゴリー不明な音楽は、ショップのどの棚にも置けない。置けたとしても売れない。すまないね。そこで彼は”Heartcore”というレーベルを設立し、そこから”Caipi”を出した。...
View Articleマイク・モレノになるための7つの方法、みたいなものは存在しない
マイク・モレノという人はつくづく特殊な人だなと思います。特殊というか、一貫している。妥協がない。信じることだけを追求してきて、今に至った。そういう人ではないか。 My Music...
View ArticleMaria Schneider Orchestra at Bluenote Tokyo (…with Ben Monder!!)
2017年6月7日〜11日にかけ、ブルーノート東京でマリア・シュナイダー・オーケストラの来日公演がありました。皆さんは観に行かれましたでしょうか。私はここ数年間自分にとって最も重要なギタリストであるベン・モンダーの姿を見るために、だいぶ前から予約を入れてこのライブに臨みました。 6月7日の公演の一部が早速YouTubeにアップされています。...
View ArticleGuitar Magazine 7月号のカート・ローゼンウィンケル・インタビュー
今日発売のGuitar Magazine 7月号に、カート・ローゼンウィンケルへのインタビューが掲載されています。機材紹介を合わせて2ページですが、インタビューはもし自分がカートに会えたらこんなことを聞きたいなぁ、という感じの内容が多くて嬉しい内容でした。あまりネットには書かないほうが良いプライベートなことなども触れられています。...
View Articleジャズとギターを巡る禅問答(2)
(ジャズとギターを巡る禅問答(1)はこちら) ジャズとギターを巡る禅問答的な極論の数々には枚挙の暇がない。日々、新しい両極が生まれ、波打ち際の砂に書き込まれては消されてゆく。陰陽。自由と不自由。男と女。長調と短調。今日もまた、私達が差し出した無垢な湯呑みに、師匠たちが熱い茶をドボドボと注いでくれる。私達はいつ火傷の心配をすることなくお茶を飲めるようになるのだろうかー...
View Article友達がおかしくなってしまった話
真面目で律儀だった友達がおかしくなってしまった。俺に隠れて酒でも飲んだのか。お前はそんな奴じゃなかった。見損なった。 楽器店で知り合い友達になってから約一ヶ月。まさか壊れるとは思っていなかったので保証書も箱も捨ててしまった。それともこれは「いいかい、変拍子の練習もしておけよ」という彼からのメッセージなのか。4/8+5/8の練習をしろ。そういうことなのか。 KORG...
View ArticlePeter Bernstein Trio at Bluenote Tokyo
2017年6月19日、ブルーノート東京でピーター・バーンスタイン・トリオのライブを観てきました。バーンスタインのライブは初体験、しかも大好きなセロニアス・モンクの曲を中心に演奏するらしいので楽しみにしていました。いやーすごかった!! (でもね、写真下… 揚げ足取りはしたくないのですが看板のお名前のスペルを間違えてはいけません。確かに英語での発音はバーンスティンが近いけど)...
View ArticleYAMAHA THR5A :至高の卓上サブアンプその他
最近購入してとても良かったものをまとめて紹介したいと思います。まずYAMAHA THR5Aというミニアンプ。これはJazz Guitar...
View Articleジャズと呼ばれる音楽はこの国で生き残れるのだろうか
何としても最初に書いておかなければならないのですが、私は恐らくこのブログを読んで下さっている方の誰よりも高い頻度で「ジャズ」と呼ばれる音楽のライブを観に行っていると自負しています(様々なライブに足を運んでも、誰にも会わないことが珍しくない)。そしてジャズと呼ばれる音楽が、やっぱり好きです。...
View Article6月27日のT-Pablow
録画していた6月27日放送の「フリースタイルダンジョン」のT-Pablow vs.晋平太戦には、私も言葉を失い、心を奪われ、手に汗を握りました。...
View Article楽器店vs.ネット通販 1R KO(本当にあった話)
最近よく雨が降ります。雨とわかっていれば基本的にギターを持ち歩くことはないのですが、ゲリラ豪雨的なものに遭遇すると困ります。 ギター用のレインコートを買おうと楽器店に入ったのでした。ギター用のカッパ、レインコートは置いてませんか。すると、あります、と店員さんが棚を指差します。販売用の透明なビニール袋に包装された様々なレインコートが陳列されていました。 そしてこんな会話になりました。...
View Article自分にとって何がカッコいいのかを徹底的に考え抜き、そのカッコ良さをコントロールする
フリースタイルダンジョンのモンスターたちが初音源「MONSTER VISION/Dungeon Monsters」を先日リリース。まさかのミュージックステーション出演に至ったのは記憶に新しいところ。...
View Article新世紀マイルス語録(8):微調整が可能であること、それが成功への鍵だ
その夜、ぼくは少し元気がなかった。そこでぼくは早速「磯丸水産」に向かい、ホタテの殻焼きを注文した。ある程度の年数を生きてきて、ぼくは理解したことがある。大抵の気分の消沈は、うまいものを食って酒を飲めば解決する。たとえばホタテ、そしてウーロン茶割りでほぼ全ての問題が解決すると言っていい。この優れたライフハックを可能なら多くの人に伝えたいものだ。ブログなどをはじめるといいのだろうか。...
View Article新世紀マイルス語録(9):人工知能との戦いに備えよ
奴等は進化している。と、マイルスが磯丸水産の進化したタブレットを眺めながら呟く。 お前に言っておく…そろそろ本気で奴等、つまり人工知能(A.I.)との戦いに備えた方がいい…その理由は…これを見ればわかる… ぼくは驚愕した。DOTAMAが…DOTAMAがA.I.に負けた…?...
View Article