録画していた6月27日放送の「フリースタイルダンジョン」のT-Pablow vs.晋平太戦には、私も言葉を失い、心を奪われ、手に汗を握りました。
フリースタイルのギャングスタ・ラップだからといって、暴力はご法度。テレビではその予兆さえ神経質にならざるをえないはず。しかしこの日(テレビでは視認が難しかったものの)晋平太がT-Pablowに対して身体的接触をしてしまい、それに激昂したT-Pablowがその後執拗に晋平太にギリギリの身体的攻撃を仕掛ける、というシーンが繰り広げられてしまいました。
この時のT-Pablowの動きについて、ネットでは否定的かつ攻撃的なコメントが目立ちました。「T-Pablowダサい」とか、「ヤクザは所詮こんなもんだ」とか、みんな言いたい放題です。気持ちはわかります。あれはかなりヤバかった。Zeebraは不思議と釘を差さなかったけど。
じゃあお前はどうだったんだよ。お前はあの時のT-Pablowをどう思ったんだよ。そう聞かれたとします。
そういう問いがあったとして、私はそれに対して答えません。誰だって人間として完璧じゃない。キレたらギリギリのところまで何だってやってしまうだろう。そういう気持ちがあります。
じゃああの時のT-Pablowはお前にとってOKだったのか?
そういう問いにも返事はできないと思います。6月27日のT-Pablowが好きかどうか。それについては一切答えたくない。
その上で、私はやっぱりT-Pablowという音楽家・ラッパーが好きだということだけは書いておきたい。誰だって人間として完璧ではない。そんな奴いるか。いない。誰だって欠点がある。何らかのタイミングで、それが出てしまうことはある。
しかし、それによって一人の天才的なミュージシャンを全否定できるのか。できるわけがない。たとえ多くの視聴者が不快に思ったとしても、アドレナリンが噴出して激昂しているはずのT-Pablowのリズムとフロウには全くガッカリさせられることはなかった。むしろそれがすごいと思いました。全くブレない。
勿論、それにギリギリまで拮抗できた挑戦者・晋平太氏のスキルと度胸こそ高く評価すべきである、というのはわかっている。それでも、私は言いたい。
T-Pablowは今回の件でかなり多くの人に嫌われた。決して良い対戦ではなかった。できれば見たくはなかった。
それでも私はT-Pablowが好きだ。
T-Pablowだってウンコはするんだ。そういうことだ。それだけのことである。誰だって嫌なところを見せることがある。だって人間だものみつを。私はむしろ、T-Pablowのそういう面を見られて良かったと思った。ただし次に同じようなものを見せられたら印象は違うと思う。
とにかく私はT-Pablowというラッパーが大好きである。この程度の出来事で彼を嫌いになることなどできはしない。
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