5歳の頃からギターを弾きはじめたジュリアン・ラージ。この記事で触れた彼のフォーカル・ジストニアは、小さい頃「大きいギターを落とさないように、大人のようなしっかりした音で弾こう」としていたことに遠因があったようです。
下はそのジュリアンが8歳の時の動画。確かに、既に立派な音を出していますね。頭の後ろにギターを抱えたT・ボーン・ウォーカー・スタイルでJ.S. Bachのインベンション(2声・No.4 D moll)などを弾いています。誰が教えたw
下は9歳の頃のジュリアン。まさかのカルロス・サンタナとの共演(1:40〜)。子供の頃は主に父親制作のテレキャスターとポール・リード・スミスのストラトを弾いて育ったとのことなので、このストラトはPRSなのかもしれません。そして9歳にしてこの泣きのギター。一緒にジャック・ダニエル飲もうぜ!
12歳でグラミー賞のステージに上りました。この時すでにリンダ・マンザー作のフルアコ “Blue Note” を弾いているんですね(デビュー作 “Sounding Point” のジャケットで抱えているギター)。12歳なのに「オヤジ、ストレートだ。チェイサーはいらねーぜ!」。お、おう…
確かに8〜12歳の時点でこれだけ弾けているとなると、大人になってからも「同じ力のイメージ」でネックやギターをホールドしていたらトゥー・マッチになるのかもしれないな、と思いました。
そして神童は最高にカッコいい大人になりました。ジュリアン・ラージ、現在29歳。下の動画は去年、28歳の頃。
下の4枚は上から順にこれまで出たジュリアンのリーダーアルバム。デビュー作 “Sounding Point” は8年前、2009年の作品。当時21歳。「神童も二十歳過ぎればただの人」になるとよく言われますが、この人は本物のアーティストになりました。これからどうなっていくのか見当も付きません。
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