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ヤマモリのグリーンカレーが一つの完璧なエチュードに等しい絶品である件

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世界中に星の数ほどあるジャズギターに関するブログたち。その中の一つにすぎないこのブログをたまたま読んで下さっている方に対して、私はお伝えしなくてはいけないことがあります。ヤマモリのグリーンカレーは、一つの完璧なエチュードである、と…

私がこれまで書いてきたジャズとギターに関する様々な考察の到達点は、このグリーンカレーだったのかもしれない、と思えるほどです。このカレーをご覧になったことがあるでしょうか。日本の「ヤマモリ」という会社が出しているレトルトのゲーン・キャオ・ワーン、すなわちタイ風グリーンカレーなのですが、これが ウマイ のです。

ヤマモリのタイカレーが一つの完璧なエチュードに等しい絶品である件

私は食通ではないですが、タイ料理にはかなりうるさいほうです。通っている隠れ家的タイ料理店があるのですが、それについてはネットでは一切書けません。しかし「ヤマモリのグリーン・カレー」は、「レトルトの分際でここまでやるのか」という超絶クオリティ。そのへんの中途半端なタイ料理店を軽く凌ぐクオリティ なのです。

ヤマモリのタイカレーが一つの完璧なエチュードに等しい絶品である件

味もすごいのですが「具の配分」にいつも感心します。必ずレモングラスが1枚、青唐辛子が1本、シャロットとなすのスライス、チキンの塊が必ず一定数入っているのです。適当に具が入ってりゃいい、という感じではない のです。クオリティ・コントロールがなされているのです。トヨタなのか。カイゼンなのか。 と嘆息するほどです。

ヤマモリのタイカレーが一つの完璧なエチュードに等しい絶品である件
(写真上) 最近愛用のCHEMEX で淹れたコーヒーと一緒に。コーヒーは自分で豆を挽いたほうがおいしいですね!

それは私が「自分用のエチュード」を作る際に心がけていることだったりします。様々なエチュードを作曲するのですが、たとえば「出張時、短時間でも効率よく練習するためのエチュード群」があります。

32小節ワンコーラスでいい。その中にはアルペジオがあり、クロマティシズムがあり、ペンタトニックと代理コードのアイデアがあり、常にポリリズムを試すこと、小節線を超えること、リズミックなアイデアを忘れないこと、ボイス・リードの他にコンスタント・ストラクチャーも忘れない、インターバリックなアイデアも忘れない、そしてブルーノートもね… というマイ・エチュード。一つのコンパクトな宇宙。

それは「モスクワでもパリでも栄養のバランスの取れたものを食べようね、身体を大事にしようね」という自分へのメッセージにも似た、愛なのです。あの大好きなタイ料理店には、今は行けないかもしれない。自宅の大好きなES-335をDV Mark Little Jazzで鳴らせないかもしれない。でもこの楽譜読もうね、読んで栄養付けようね、という愛。

「ヤマモリ」のグリーン・カレーは、私が自分用に作るそういうエチュードに似ています。レトルトカレーって具材とか適当に入れてるんだろうと思っていたのですが、あまりにおいしくて何度も食べているうちに、いつも同じ感じで具材が入っていることに気付きました。というか、この味の本物感は何w 本物って何だろう、と思わされます。

東京にはたくさんのタイ料理店がありますが、タイ人がシェフだからといって必ずしもおいしいとは限らないのです、残念ながら。タイ料理のエッセンスを掴んでいるシェフだけが、本物を作ることができる。この「ヤマモリ」という会社は何故こんなおいしいものを作れるのか謎です。インスタントでこのクオリティはちょっとありえない。

ちなみに同じシリーズの「ゲーン・パー」も最高にうまい(写真下)。これはココナッツミルクを使っていないのでよりヘルシー。ただ、これお店で売っているところは少ないです。季節限定っぽいのでそのうち定番から外れやしないか心配です。東京といえど、そもそも「ゲーン・パー」を普通に出しているタイ料理店が、まずないのです。

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勿論、タイ料理点でレトルトでないカレーを食べるに越したことはないかもしれないけど、その辺の適当なタイ料理店を凌ぐクオリティです。エスニック料理が好きな方には是非試していただきたいと思います。ちなみに温める時はやや熱めにするのが私は好みです。


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