最初のセンテンスが重要だ - Jim Hall
ジム・ホールは著書”Exploring Jazz Guitar”でこんなことを言っています。 短編小説という形式はミュージシャンにとって特に有益なものでありうる。作曲家にとっても、インプロヴァイザー(即時的な作曲家)にとっても。(そこでは)すべてが本質的なものに、ベアボーンに集約されており、後にそこから長編小説が生まれてくる骨組みのように思えるほどだ。...
View Article右手はリラックスさせないといけない。同時にある程度緊張させないといけない - John Mclaughlin
右手のテクニックについてアドバイスを下さい、とMusicradarの読者にインタビューで聞かれたジョン・マクラフリンは、次のような興味深い回答をしています。...
View Articleリッチー・ブラックモアとジョー・サトリアーニを巡る不毛な議論でインターネットは今日も元気
先月、リッチー・ブラックモアがジョー・サトリアーニのプレイスタイルを批判(批評)したインタビュー音源がYouTubeにアップされて話題になっていました(Ritchie Blackmore About Joe Satriani & Steve Morse)。この中でリッチーはサトリアーニについてこんなことを言っています。...
View Articleギターのボディは結局何でもいいらしい(※薄々は気付いていた)
安いテニスラケットと材木から3本弦のエレクトリック・ギターを作る動画を見つけました。作業の様子が早送りで5分ほどの長さに凝縮されていて、かなり面白いです。特に木工。ネックの加工やフレットの処理が丁寧で笑いました。...
View Article海外のアレクサがすごいらしい
皆様はAIスピーカーをお使いでしょうか。私はamazon echoを愛用しています。echo dotといういちばん小さいモデルを使いはじめて約半年。天気やニュースやラジオを聴いたり、Amazon Music Unlimitedにも入ったので音楽もよく聴きます。この手のデバイスは、恐らく2年後くらいにはどの家庭にも1台はあるような気がします。とにかくハンズフリーなのが便利。 amazon...
View Articleどのくらい練習するかが大事なのではない。何を練習するかが大事なんだ - Mike Moreno
GuitarThaiが2017年1月にアップしたマイク・モレノとのロングインタビュー(約38分)の中で、モレノ氏は「若い頃どのくらい練習したか」と聞かれているのですが、「練習量(how much)は重要ではない」ときっぱり答えています。...
View Articleギターは強く弾く必要がある楽器ではない - Mike Moreno
GuitarThaiが2017年1月にアップしたマイク・モレノとのロングインタビュー。その中で彼は「テンポの速い曲の時、どうやってリラックスしていますか」と聞かれるのですが、これに対する回答も「おっ、そういう話になるのか」と意外な展開を見せる内容だったのでご紹介します(7:22〜)。...
View Articleジャズを学ぶ学生にとっての最大の障壁は何か。マイク・モレノ「音楽学校だ」
ジャズを学んでいる学生にとって障壁となっているものは何ですか、という問いに対し、マイク・モレノは次のように答えています(22:41〜)。かなり真面目なお話です。 僕は、スクール(音楽学校)が主な障壁になっていると思う。大部分の人々はスクールが何のためにあるかを理解していないと思う。...
View Article怪談(肆)
※心霊現象が苦手な方、回りに誰もいない方は、夜には絶対に読まないでください それは、ある蒸し暑い夜、家に帰った私が、洗面台で顔を洗い、自分の顔を見た時のことでした。 私の片方の鼻の穴から、何か1本の毛のようなものが、飛び出していたのです。 一体、なんだろう…。少し戸惑いながら、私は顔を鏡に近づけました。...
View Articleギターは弾き終わったら弦をゆるめなければならない、という神話
そろそろ梅雨の季節です(関東は梅雨入りしました)。ギターは湿度でネックが動き出す時期で、いきなり弦高が高くなったり低くなったりする時期だと思います。 ところでギターの管理をめぐる「神話」(=myth.本当かどうかよくわからない説)のひとつに、「弾き終わったらギターの弦はゆるめておけ」というものがあります。大体、半音くらい落としておきなさい、などと言われることもあります。...
View Article木材はギターの音に影響するか? ストランドバーグによるわかりやすい比較
高級ヘッドレスギターで有名な.strandbergが、YouTubeチャンネルで4つの木材の音響特性比較をしているコンパクトな動画をアップしていました。アルダー、コア、スワンプ・アッシュ、ゼブラノの比較で、個人的にはかなり違いがわかりやすい内容でした。木材以外の電装部品は同じにしてあるようです。...
View Articleジョン・コルトレーンの未発表音源「Both Directions At Once: The Lost Album」がもうすぐ発売
ジョン・コルトレーンの未発表音源「Both Directions At Once: The Lost Album」が6月29日に発売されます(現在CDが予約可能)。アルバムタイトルは「同時に両方の方向へ:失われたアルバム」という感じの意味でしょうか。メンバーはジミー・ギャリソン、マッコイ・タイナー、エルヴィン・ジョーンズ。言わずと知れた「A Love Supreme」のメンバーです。...
View Articleドライバー1本でボルトオンネックのギターのサステインを伸ばす小技
ストラトキャスターやテレキャスター等のボルトオンネックのギターのサステインを伸ばす小技を発見しました。以前からネックプレートのボルトの締め具合で音色が変わる、とは聞いていましたが、サステインの「長さ」が変化する理屈を下の動画で理解しました。 10分ほどある長めの動画でなおかつ英語なので、私の理解を下にまとめてみました。...
View Article作品レベルに昇華されているJazz Duetsの教則動画がすごい
最近Jazz Duetsというサックス奏者の方のYouTubeチャンネルをよく見るのですが、いやぁ、ペンタトニック・スケールの各音にクロマティックでアプローチする練習がテーマのこの最新動画が素晴らしい。 内容もためになるのですが、単なる教則動画、How...
View Article私達は「永遠のような何か」に向かってスウィングしているのです - Pat Metheny
NEA(全米芸術基金)の2018年ジャズマスター賞を受賞したパット・メセニー。そのメセニーの受賞演説は、本当に考え抜かれた、立派な立派な内容で、私は言葉を失いました。何かもう、語られている内容が、私のような小市民には想像も付かなかったようなことなのです。しかし同時に、こうも思ったのです。私が小市民に過ぎないのは、こういうことを真剣に考えていないからなのだ、と。...
View Articleコーダル、モーダル、それとも…トライアディック?
アドリブする時に使用可能な音は何だろう、と考える時、まずコードトーンというのがあると思います。例えば「Am7」というコードの上であれば、A, C, E, Gという4つの音。アルペジオと呼んでも良いでしょうし、こういう考え方を「コーダル」と呼んでも良いと思います。...
View Articleセロニアス・モンクによるコルトレーンとコールマン批判
私はセロニアス・モンクと同じくらいにジョン・コルトレーンやオーネット・コールマンも大好きなのですが、モンクはこの2人についてちょっと微妙な意見を持っていたようです。 ジョン・コルトレーンについて...
View Article世界最古のテクノ、またはボイスパーカッション
カナダ・ヌナブト準州(カナダの右上のグリーンランド寄りのほう)の若い女性2人が「喉歌」を歌っている様子です。この「喉歌」はアルタイ山脈からモンゴル、北極圏のイヌイット、そして日本のアイヌの人々のあいだにも伝わる歌唱法で、喉で基音と同時に倍音も出すスーパーテクニックなのですが、この2人の歌がすごい。テクノです。ボイパです。ミニマルです。ライヒです。...
View Article日本人があまり知らないヤマハの歴史
ヤマハという会社があります。上原ひろみやチック・コリアといったピアニストが愛用するグランドピアノ、カルロス・サンタナやジャズギタリストのカート・ローゼンウィンケルもたまに使うSGというエレキギター、世界に冠たる発明品であるエレクトーンなどを製造している会社です。...
View Articleたまに楽器のことも音楽のことも完全に忘れてみる
楽器を練習している大部分の方は、オフの時間を室内で過ごすことが多いと思います。私はたまに公園や河川敷で練習することもありましたが、最近はもっぱら室内で、週末の天気の良い日でも自宅で練習することがほとんどです。外では迷惑がられたり、集中できなかったり、楽器の健康に良くなかったりもします。...
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