ストラトキャスターやテレキャスター等のボルトオンネックのギターのサステインを伸ばす小技を発見しました。以前からネックプレートのボルトの締め具合で音色が変わる、とは聞いていましたが、サステインの「長さ」が変化する理屈を下の動画で理解しました。
10分ほどある長めの動画でなおかつ英語なので、私の理解を下にまとめてみました。
- ボルトオンネックのギターでサステインに問題がある場合、ネックヒール(側面ではなく底部)とネックポケットの接触面積が十分でないことが原因
- ボルト穴の位置がちょっとずれていたりネックポケットが無駄に深かったりすると、ネックヒールが十分に接触しない場合がある
- では接触面積を増やしましょう
- まずきちんとチューニングした状態で、下側のボルト2本を1/4回転だけゆるめます
- 今後は上側のボルト2本を1/4回転だけゆるめます。それ以上はゆるめる必要はありません
- ここでチューニングが狂うので、再びチューニングします
- 最後にボルトを締め直します(1/4回転ゆるめたなら1/4回転締め直す)
つまりボルトを緩めてネックを動きやすい状態にして、弦のテンションを利用してネックポケットの奥ギリギリまでネックを動かす。するとネックとボディの接触面が増してサステインが伸びる、という原理です。
ただもともとサステインに問題がないギターや、ネックポケットやネジ穴位置の加工精度が非常に高く、ネックヒールとポケットの接触面積が既に十分であるギターは、これをやっても効果はあまりないようだ、とのこと。動画主(ルシアーさん)によると、かなり多くのギターで効果があったそうです。