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紅の新世界:X JAPANとドヴォルザークの空耳アワー

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ドコモのiPhone XのCMで高畑充希氏がX JAPANの「紅」(くれない)を熱唱しています。このCMは賛否両論あるようですが、私は好き。歌うますぎ!うまいけどいやらしさを感じない。ロングバージョン最後のあたりの、フェイド・インしてくる16分音符のビートと歪んだ「ぎゃぁあああああーーーー」という絶叫も素晴らしい。海辺で歌っているだけという超低予算でこのクオリティ。

「紅」のこの部分のメロディは下のような感じだと思います。批評研究目的で、部分を採譜。キーはG#mのようです。このメロディを聴いてまず思うのは、リズムがジャズとは全く違うなぁということです。頭からドンドンと入る。お祭りの太鼓のような、すごく日本的なグルーヴを感じます。※譜面は拡大できます。

X JAPAN 紅のメロディ

ところで「紅」のメロディに、チェコの作曲家ドヴォルザークの作品、交響曲第9番「新世界」第2楽章Largoに似た何かを感じるのは私だけでしょうか。ネットで検索してみたのですが誰もそんなことは言っていないので、個人的な感覚かもしれません。このメロディを「遠き山に日は落ちて」という歌詞付きで子供の頃に歌ったことがある方もいると思います。小学校の帰校時のチャイムだったような気も。

ドヴォルザークのメロディはDbなのですが、「紅」と同じキー(G#mの平行調であるB)に移調して書いてみるとこんな感じです。ほとんどメジャーペンタトニック。2度6度を足している感じで、セロニアス・モンクが弾きそうな牧歌的な雰囲気。ブルーノートは入ってないけどブルージー。

ドヴォルザーク交響曲第9番「新世界」第2楽章Largo

せっかくなので同時に鳴らしてみます。私の頭の中でずっとこういうことが発生していたのですが、ほとんどこのまま成立してしまいそうだ… リズムもよく似ています。

紅の新世界

GuitarProのMIDI音源で出力してみました。紅の最初のメロディ→新世界→同時プレイ、という順番で再生します。


 

「紅」はマイナーで、新世界第2楽章はメジャーですが、どちらも「夕方」を強く感じさせるのも面白い。ひょっとすると「紅」がこれほど人気の曲となったのは、子供の頃のドヴォルザークの記憶と何か関係があるのだろうか…んなわけないかw


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