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僕は即興したいんだ、という行動指針から出発する - Gilad Hekselman

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何故そんなにクリエイティブな演奏ができるのですか、と聞かれて、ギラッド・ヘクセルマンが次のように回答しています(1:21〜)。今年3月に公開されたばかりの動画です。

僕は特定のリックを持っていないと思う、あまりノッていない時に弾きやすいもの、弾いてしまうものはあるんだけど、椅子に座って「おお、これはすごいリックだ! 弾けるようになりたい!」という感じでできるようになるまで練習することはない、それは僕のやりたいことじゃないからね。理想的には、いつも即興していたいし、自分の周りの音楽や自分の感情に反応していたいんだ。

(それはどうやって練習するんですか?)

それを実現するために役立った方法だけど、「僕はリックを弾きたくない、僕はアドリブしたいんだ」という行動指針から出発するんだ。ポジションをチェックして、同じことをやってみたり、尊敬している人たちがどうやって周囲の音楽に反応したかを学んでみるのは間違いなく役に立つ。勿論、アイディアを持ってそれを楽器で弾けるようにしたいなら、イヤートレーニングはその中で重要なものを占めているよ。

自分の楽器でどこまでできるか、その能力を拡大することも役に立つよ、なぜなら想像力は時に自分が楽器でできることに制限されることがあるから。だから楽器が持っている様々なボックスから脱却する方法を探すんだ、想像力がもっと自由になれるようにね。

練習についてとても大事なことが語られているように思いました。私は凡人なので「おお、これはすごいリックだ! 弾けるようになりたい!」という感じで椅子に座ってよく練習するのですが(汗)、そのままそれを弾くことが目的でなく、そこには自分にないアイディアがあったり、難しいフレーズだとテクニックも伸びるし、同じフレーズを練習するとイヤートレーニングにもなると思っているからです。

「想像力は時に自分が楽器でできることに制限されることがある」という言葉にも共感しました。同じフレーズ練習でも、何のためにそれをやるのかが大事なんだなと改めて思いました。


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