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教則本は売らずに取っておくと良いことがある

若い頃からいろいろな教則本を買っているのですが、これはいらないやと思って売ったり、捨てたりした本が結構あります。

内容が本当にひどいものは売ったり捨てたりしても良いと思うのですが、「なんか書いてあることがよくわからない」とか「いまの自分にとっては難しいかな」と思うような本であれば、売らずに持っていたほうが良いと感じます。

年を取ると身体能力も反射神経も落ちて行って、重いギターのせいで肩凝りと頭痛に悩まされるとかそういうマイナス面はあるのですが、誰でも20歳の頃に比べるとはるかに頭も耳も良くなっているはず。

当時はあまりよく理解できなかった理論や方法論、そしてすっと耳に入ってこなかったサウンドも、今あらためて触れてみると「これわかりやすい。このサウンド最高。」と、わりとすんなり入ってくることがあります。

あと教則本は一度学習して終わりにするのでなく、数週間後、数カ月後、数年後にまた紐解いてみて繰り返し取り組むのが大事だと思うようになりました。

二十代の頃に持っていたジョージ・ラッセルの「リディアン・クロマティック・コンセプト」とオリヴィエ・メシアンの「わが音楽語法」という理論・方法論の本は、手放してしまって後悔しました。今では入手困難で、しかも高価だったりします。

教則本に限らず、どんな練習でも定期的に戻ってきてまた取り組む、という螺旋的な動きがとても大事だなと感じます。学習という行為は、直線的なものではない。学習は、螺旋だ!


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