久しぶりにPat MartinoのEl Hombreを通して聴いてみました。
1967年リリースのパット・マルティーノのデビューアルバムです。何故久々にこれを聴きたくなったかというと先日、成城石井というスーパーの店内でこのアルバム収録の”One for Rose”が流れていたからです。
このフルート、このオルガン、そしてこのギターフレーズ… これはEl Hombreだ!! – 有線放送なのだと思いますが、パット・マルティーノの歴史的名盤が「スーパーマーケットのBGM」になっていることに衝撃を受けました(生ハムとかチーズを眺めながら聴く音楽じゃないだろ!!)。
それはさておき、オリジナル収録曲は”Waltz for Geri”, “Once I Loved”, “El Hombre”, “Cisco”, “One for Rose”, “A Blues for Mickey-O”, “Just Friends”の7曲。Rudy Van Gelderのリマスター版には”Song for My Mother”が追加されています。
このアルバムを聴いて改めて思ったのは、この人はデビュー時にほぼ完成していたんだなということ。勿論その後の深化もあったとは思うけれど、本質的にはその後何一つ変わらなかったのではないか、と思わされます。本質的には。現在の彼が100%だとしたら、この時点で既に95%くらいあったんじゃないか。
誤解を恐れずに書くとこの人の音楽性はモーツァルトのそれのように単細胞的で、その後の彼の活動の全てがこのデビュー作の中に見い出せるような気がします。試行錯誤して進化する人ではなく、最初から全てが備わっていた天才型の人だったのかなと思います。とにかく22歳でこれはすごい。
このアルバム収録の”Just Friends”と”Once I Loved”は相当多くの人がお手本にした歴史的名演だと思います。完成度の高い壮麗なTwo-Fiveフレーズなどもたくさんあって耳コピーには最適。何冊も教本を買うくらいならこのアルバム1枚でいい。それくらいの名盤ではないでしょうか。