リバーブなどほとんどかけないむきだしのフルアコ音(空間系と歪みは使う)で、鋭角的でカッコいい自由表現をしまくるメアリー・ハルヴォーソンの魅力に最近ハマってしまい、動画をたくさん見ています。下の2つで彼女の経歴などが語られているので、紹介します。
- ギターは1970年製のギルド・アーティストアワード。表面の傷は最初から付いていたもので自分が付けたわけではない。アンプなしでも素晴らしいアコースティック音がする
- 最初に習った楽器はバイオリン(他インタビューによると小学2年から)
- 多くのギタリスト同様、ジミ・ヘンドリックスを聴いてギターをはじめた
- ジミ・ヘンドリックスのすごいところは、70歳の人に聞いても15歳の人に聞いてもジミヘンがきっかけでギターをはじめたという人がいるところ
- 11〜12歳の頃にブラック・アンド・ホワイトのジミヘン風ストラトキャスターを弾いていた
- 最初はタブ譜を見ながら独学でジミヘンの曲を弾いていた
- 両親が私のためにギターの先生を探したら、その人がたまたまジャズ・ギタリストだった
- 父親は元々ジャズファンでマイルスやコルトレーン、モンクのレコードを持っていた
- 最初はホーンプレイヤーに強く影響されたが、数年後、ウェス・モンゴメリーを知って好きになった。しかしオーネット・コールマンやミンガス、モンクにより強く影響された
- タブ譜は、最初は悪くないものだと思う
- 少しの間、アルト・サックスもプレイした
- ボイシングは基本的なシェイプから出発して改造した。単に開放弦を足すだけでもすごいことができる
- ギターのパターンを利用してシェイプの実験をすることもある
- 若い時から、失敗を恐れず何でも好きなことをやっていいんだよ、実験していいんだよと言われていた。そういう先生に恵まれた
- ボストンでイッシー・ローゼン(Issy Rosen, イスラエル・ハイファ出身。バークリーで教鞭をとるギタリスト)と6年間学んだ
- バークリーのサマープログラム等に参加した
- ウェズリアン大学で音楽を専攻したが、1年間はニュースクールで学びまたウェズリアンに戻った
- 初期の影響はバークリーで聴いたアート・アンサンブル・オブ・シカゴ
- ウェズリアン大学ではアンソニー・ブラクストンと学んだ
別のインタビューではデレク・ベイリーも好きだったと語っています。あとLINE 6 DL4の使い方がカッコいいですね。
現在の日本で「ジャズギターを弾きたい」と人が言う時、多くの場合それはスタンダード曲を、耳に心地よい音色で、滑らかな音の繋がりで弾きたい、という欲求を意味すると思うのですが、メアリー・ハルヴォーソンの音はトーンも絞っているようには聞こえないし、ムーディーなリバーブもなく、音程は跳躍も多く、ソニックな要素、音響性も楽しむ感じのスタイル。
個人的に、これらは必ずしも相互排他的要素ではないと思うんですね。私はどちらも好きです。最近この方が好きすぎて、リバーブなしでギターを弾くようになりました。
ううむ、美しい!
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