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ひとつの音程を5分ではなく2時間とか練習して身体に染み込ませる - Mary Halvorson

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自由表現を探求する素敵なお姉さんメアリー・ハルヴォーソン氏が下の動画でインターバル練習を紹介しています。トライトーン(増4度)を4度サイクルで弾いたり、隣接弦だけでなく1弦飛ばしで弾いたり、下ったり、連続してスタックさせたりと、「とにかくトライトーンをギターのあらゆる場所で弾く」練習についてまず説明しています。

ここで彼女はこんなことを言っていて、いいなと思いました。

前に「深さ」のことについて少し話しましたが、こういう練習をする時は5分やるんじゃなくて、2時間とか費やして、サウンドを身体に染み込ませてみてください。その後に(この音程を使って)少しインプロヴィゼーションしてみるといいです。

ちょっとした練習のコツみたいな話なのですが、腹に落ちる内容でした。どっぷり浸かってみるのが大事、と。彼女は他のインタビューで、音楽学校でジャズを習っている時はあまりに大量の情報が押し寄せてきて余裕がなかったけれど、今は1週間に1つのコードをやるとか、そういう贅沢がある、と語っていました。

義務感ではなく、もう徹底的にソイツ(それがトライトーンでも短6度でも10度でも…)と付き合ってみる。2時間。1週間。こういう練習、いいなと思います。体系的に全てを短期間でやろうとしても効果は少ないなとよく実感するので頷きながら見ました。100いいね!

ところでこの動画で説明されているインターバル練習は、パターン化されたフィンガリングから解放されること、指板上の音の配置をあらためて理解すること、イヤートレーニング、跳弦ピッキングなど、複数の内容を同時に実行できてしまう効率的なもので、彼女はこういう練習が好きらしいです。

さらに、こうしたインターバル練習(短2度からはじまり上は何度まででも)の応用と言えると思うのですが、スタンダード曲のメロディの断片を同一ポジション内で4度サイクル次々に弾いていく練習が最後に紹介されています(彼女はステラで実演)。これも平行移動的な運指パターンから解放されるための練習であり、なおかつイヤートレーニングにもなっていて、良い練習だなと思いました。


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