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良い練習を続けていると、良い人間になる

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良い練習を続けていると、良い人間になる。そう私は思います。

だいぶ前から、楽器の習得、音楽の訓練に取り組むことは、同時に人生そのものを良くしていくことなんだ、と考えるようになりました。良い練習を続けることで、自分の人生も、仕事も、対人関係も改善していくことが出来る。

良い練習とは何でしょうか。自分の欠点や弱点に目を瞑らず、正直に認識し(これが難しい)、それと向かい合うこと(これまた難しい)。それを丁寧に改善していくこと。それは1日や1週間で改善・治癒するものではないことを知り、計画を立て根気良く取り組む。そういうことでしょうか。

良い練習が出来ている人、楽器や音楽そのもののと良好な関係を築けている人、メトロノームを前に自分のズレを感じ取っている人は、そうそうイヤな奴にはならないと思います。

楽器や音楽と良い関係を保てている人は、例えばジャム・セッションで見かけた初心者をバカにするようなことは決してないはず。何故ならその初心者の方が、そのレベルに達するまでどれほどの時間と苦労を要したか、わかるはず。そして今後必要になる努力と時間を想像すれば、バカになどできるわけがない。

稀にものすごく魅力的な演奏をする人で、あるいはものすごいテクニックを持った人で、この人は人間性に問題あるんじゃないか、と思う人に出会すことはあります。そういうこともあるんですが、やはりその人は音楽と本当に良い関係を築けていないんじゃないか、と思います。

どんな曲でもイントロが弾ける。テーマをハモりながら弾ける。オブリを入れられる。ピックアップ付きのソロを弾ける。4バースも問題なくできて、全体を盛り上げるような素晴らしいコンピングもできる。エンディングのカデンツァもきっちり弾ける。Key in Bでお願いします、と言われても焦らない。

そんなふうになるまで、一体どれだけの時間を要したか。どれほどの練習が必要だったか。それを思い出せば、そう簡単に他人をバカにはできないはず。不真面目にやっている人間には腹を立てるかもしれない。でも真面目にやっているけれど、うまくならない、という人に腹を立てることは、ないんじゃないのかな。

自分はこれが苦手なのか。ならこれを毎日やろう。2週間もやれば少し良くなるだろう。3ヶ月やれば、ミスらずに使えるようになるだろう。1年後には無意識に、より音楽的にできているだろう。そういう気持ちで、自分に正直になり、丁寧な練習を重ねている人は、きっと良い人間になると私は確信しています。

何故なら私はそういう練習を積み重ねてきた結果、非常に良い人間になり、会社では昇進し、宝くじでは10億円当たり、可愛い彼女ができたからです(※この行だけ嘘です)。


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