外国のインターネットを眺めていたら、こんな図表を見かけました。説明不要の面白さで最後のキーボーディストの様子には笑ってしまいました。これには数種類のバリエーションもあって、キーボーディストは足元に数匹の猫が発生したり、ラクダを飼うようになったり、男性同士のペアになることもあるらしい。
しかしベーシストの方はあまり気分が良くないのではないか。ベーシストは女にモテない、と言っているわけです。ジャズ系のプレイヤーで女性にモテるために楽器をやっている人は皆無だと思うのでどうでもいいことではあるのですが、それにしても、なぜ。なぜベースだけこんな印象を持たれているのか。
ベーシストはルート音で楽曲の土台を提示してくれる頼もしい存在です。ロストしそうになった時の灯台です。重くて大きいものを運ぶことにも慣れている力持ちでもあります(エレベは重くてウッドはでかい)。安定していて、信頼され、体力もある。休まない。なのにモテないとしたら、なぜモテないのか。
派手さと音域の問題なんでしょうか。地盤がどれだけ強固で、立派な杭や耐震装置があるかよりも、脚光を浴びるのはその上のきらびやかな建物だけなのか。低い音よりも高い音のほうが、モテるためには大事なのか。ならテナーサックスよりもアルトサックスのほうがモテるという現象もあるのか。ソプラノはもっとモテるのか。
ギターを弾いていても音域のことをよく考えます。例えばFのキーだったら、5弦8フレットのルートを中指か人差し指で押さえるポジションから上の音域のほうが、女性にモテるような気がする。そこを小指で押さえると、女性から少し遠のくような気がする。1〜5フレットで全部演奏したら、多分全然モテない。何故だろう。低い音は男性的ではないのか。あのへんは音だってハリがあるじゃないか。
先日、散歩している時に、不意にスティングが聴きたくなりました。元ポリスの、あのスティングです。iPhoneに何枚かアルバムを入れていたので、多分10年ぶりくらいに聴きました。最高でした。彼はベーシストですから、やはりベースラインがかっこいいし、ベース音が強めに出るようなミックス。それでいて高くて派手でカッコイイ声でも歌う。
多分、ベーシストはボーカルもやれば一気にモテ度チャートのトップに躍り出るのかもしれない。それかアルペジオを3オクターブくらい駆け上がるのも同様の効果があるのかもしれない。
いずれにせよ私達ギタリストはベーシストの魅力、カッコ良さを理解しています。女性にも理解してほしいところです。あとジャズに限って言えば、ギターをやっても両側に女性2人ということは、ありません。
スティング、カッコいいね!
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