より速く弾けるようになるための「スプリント練習」とでも呼べそうな練習方法を解説している動画です。これ、すごく良い内容だと思いました。私も自分の限界値を上げるために似たような練習をよくやっていて、効果があると感じています。
次のような練習方法が提案されています(4:13〜から。初回はそこから再生できます)。
- 「スプリント」(全力疾走)で弾く
- 短距離走のようなイメージで、短い区間を弾く
- 4〜5音の単位からはじめる
- 最後の音はダウンビートで終わらせる
- メトロノームを使い、正確なリズムで弾くことを意識する
- 結果に粗があっても気にしないこと(弾けていないことを自覚している限り、とりあえずは良い)
- 小さく爆発するようなイメージでその小さい部分を全力疾走するように弾く
- 4〜5音が長いと感じたら、もっと小さい単位からはじめる
- その小さい部分が弾けるようになったら、複数の部分をつなげて弾く練習をする
- 複数の部分をつなげて弾いた時、長くて難しいと感じたら最後の2〜3音を減らすなどの工夫をする
ここで速度についてのお話です。
- 仮に150bpmがあなたにとっての限界、100%の集中力と能力を使うものだとしましょう。では140bpmに落としてみるとどうか。能力の80%くらいで弾けるので、余裕がありますよね?
- 190bpmに挑戦してみましょう。弾けるわけないですよね。でも、いいんです。190bpmで完璧にこれを弾くことが目的ではありません
- 190bpmでしばらくやってみた後、150bpmに落としてみましょう
- さっきよりもラクですよね? 150bpmを100%の能力を使わずに弾けるようになっていますよね?
この練習は「ゆっくりしたテンポで練習する」ことの意味を理解されている方には効果があると思います。スーパースローテンポできちんと弾けない場合、自分が弾いているものの意味をまだ理解していない場合、このスプリント練習はあまり意味がないかもしれません。
アスリート的な側面がある練習なので毎日やるのはしんどいですが、やればやるだけ伸びるのを実感します。1週間だけ集中してこれを毎日やる、というのも良いと思います。その時の成果はわりと長く残るように感じます(さぼりすぎると消えますが…)。
なお「ゆっくりしたテンポで練習することの意味」は、過去に下の記事で書いたことがあるのでご興味のある方は是非ご一読ください。
最近「ゆっくり弾く」練習にハマっています。ちょっとゆっくり、ではなく、ものすごくゆっくり、知っている何かを繰り返し弾く練習です。各種スケール...
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