先日、例えば1曲全部をメロディック・マイナーで弾く練習 という記事を書いたのですが、ちょうど良い機会なので一歩進んだメロディック・マイナーの適用方法について書いてみます。
V7 alt(=オルタード・ドミナント、4度上行して解決するドミナントコード)上では大体以下の5種類のメロディック・マイナーを適用できます。
- 半音上のメロディック・マイナー(結果はVのオルタード)
- 5度上のメロディック・マイナー(結果はVのリディアン・ドミナント)
- 全音下のメロディック・マイナー(b9, #9, 11, b13テンション)
- 完全4度上のメロディック・マイナー(9, 11, b13テンション)
- 短3度上のメロディック・マイナー(9, 11, #11, b13テンション)
このうち最も有名なのが最初の2つ。これらの習得は必須ですが、さらに全音下と完全4度上も使えます(結構良い感じにサウンドします)。短3度上は扱いが難しいと思いますが参考までに挙げてみます。何処まで拡張して使うかは個人の好み。気に入ったものを特に練習すると良いと思います。
むかしバップ時代の有名なプレイヤーのソロをコピーしている時よく、明らかに同じフレーズが短3度違いで使われていたりすることに気付きました。理論的に整理すると上のまとめのようになるのですが、同じようなことをメロディック・マイナー以外のスケールでも研究すると色々発見があると思います。