最近新しいピックを試してみました。
JIM DUNLOP JAZZ IIIとその仲間たち:速弾きと音色の悩ましい関係という記事でJazz III系のピックを色々試した後、その時気に入ったものと、ついでに目に止まったこの「477R305」というタイプを試しに注文してみました。下の写真の左側2枚です。右側は昔この記事で紹介した477R JAZZTONE 208。
このピックはサウンドハウスでは「477R305」として、amazon.comでは「Dunlop 477R305 Primetone®, Pointed Tip, 3.0mm, 6/Bag」として販売されているものです。USアマゾンのページを見るとMedium Tip, Round Tipという同素材・形状違いがあるようなので要注意。3mm以外に5mmも存在するようです。
この「477R305」ですが、写真右側の「JAZZTONE 208」と良く似た傾向の音でした。Jazztone 208のほうがややブライト、この477R305のほうがややダークでマイルドなサウンドです。そして形状から予想されるように速いパッセージも弾きやすい。中心部の窪みが秀逸で、落としにくいのも良いです。
これがバッチリはまる、という人はかなり多いのではないでしょうか。ただ一点気になるのが、弦が擦れるシャリシャリした金属音。これはJazztone 208でも同様で、「ついに理想のピックにめぐりあった」などという記事を書いておきながらそのシャリシャリ音が気になって実は最近使っていません!
以前パット・マルティーノの演奏を至近距離で観た時、似たようなシャリシャリ音が聞こえたので厚みのあるピックの宿命なのかもしれません。ただブルーノートやコットンクラブで気にならなくても、小さいハコでバラードをやる時など自分が気になることがあります(観客は多分何とも思っていない… はず)。
そういえばマイク・モレノはこのシャリシャリした音が大嫌いなのだそうです(Jazz Lifeのインタビューか何かに書いてあったと記憶)。生音がどれだけ聴こえてしまうか等、環境にもよると思うので一概には言えませんが、弾きやすさ・サウンドは合格レベルのピックでした。
ところでこのピック、amazon.co.jpや楽天市場では目の玉が飛び出るような価格で売られています。本稿執筆時点で2万円オーバーです。何が起きているんでしょう。サウンドハウスでは6枚入りが税込1,490円。勿論そちらを買いました。基本6枚セットでの販売になるらしく、1枚あたり200円程度とやや高めの製品です。