Quantcast
Channel: Jazz Guitar Blog
Viewing all articles
Browse latest Browse all 927

時には心が欲するままに偏った練習に耽溺してみる

$
0
0

去年、バランス良く様々なメニューを効率的に毎日こなすことが大切なのだ、という思いから時にはタイマーを導入したりして、実際そのように「バランスの良い練習」を心がけていた時期があります。

基本的には今でもそうなのですが、ここ数日、ある特定の音列だけを様々な組み合わせで、様々なシチュエーション上で気が済むまでひたすら試すという、かなり偏った練習に没頭していました。基本的に一つのことだけ、何時間もずっとそれだけ。他の練習、コードとか、苦手な指使いを身体に叩き込む練習とか、まったくやりませんでした。

時々、無性に鰹のたたきが食べたくなったり、サラダを食べたくなったり、やたら赤身のステーキを食べたくなったり、オレンジジュースを飲みたくなったり、ということがあります。そういう時は身体が心底それを欲しているのではないかと思うのです。ビタミンとか、ミネラルとか、タンパク質とか。そういう時に吸収したものは確実に血肉になるので、ガッツリ摂取すべき。

ここ数日間、突然その特殊なスケールの練習がしたくなって、それに夢中になって、延々とやっていたのですが、どんどん身体に入ります。もうしばらくこの練習を続けると思います。バランスの良い練習ではないし、こればっかりやっているとドナ・リーのテーマがスラスラ弾けなくなるとか、そういう副作用がいっぱいあるかもしれないけれど、それはもう仕方がない。そういうのは後で取り返す。

バランスは後で取り戻しても間に合う。なんとかなる。いまはとにかくこの特殊音列の可能性を探りたい。米も野菜も食べず、ひたすら鰹のたたきを食いまくる、みたいな感じの練習。不健康で、効率も良くないのかもしれない。でも身体が欲している。こういう時は、バランスが悪くてもやったほうがいい。確実に何か残る。刻まれる。

「鰹のたたきは身体に良いから、食べないとな」と思って摂取するのと、「鰹のたたきが食べたくて仕方ない。鰹のたたきうまい。鰹のたたきサイコー」と思って摂取するのとどちらが良いかというと、後者に決まっているはず。身体に入る栄養素は同じでも吸収度が全く違います。

インサイドインプロヴィゼイション ペンタトニックスケール Vol.2 (CD付)
Jerry Bergonzi (ジェリー・バーガンジィ)
エー・ティー・エヌ
売り上げランキング: 319,366

Viewing all articles
Browse latest Browse all 927

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>