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Pat MartinoがFour On Sixを弾きはじめた時、ウェスの時代の空気が見えたようだった

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今年もパット・マルティーノのライブを観ることができました。マルティーノ氏、どうも毎年調子が良くなってきているような感じがします。

Pat Martino

どのステージを観たかにもよるのかもしれませんが、今年のパット・マルティーノは体調も良さそうで演奏は歯切れよく英気が溢れているようでした。ドラムのカーメン・イントーレとオルガンのパット・ビアンキもかなり熱のあるプレイをしていました。

私が観たセッションではお約束の”Sunny”を演奏しなかったのですが、個人的にはそれがまた良かったです。聴けたら聴けたで嬉しかったのかもしれませんが、そのステージであえてサニーを弾かなかったマルティノ氏、俺はまだ終わったギタリストじゃないんだ、という感じだったのです。

今年いちばん印象に残ったのはウェス・モンゴメリーの”Four On Six”。全く隙のないタイミングと絶妙な撥弦ではじまった速めのテーマを聴いた時、身震いがしました。やや濁った感じの、ファットなコードやオクターブ奏法が、やや強めのリバーブのかかったアンプから出てくる。

まるでウェス愛用のスタンデールのアンプから出てきているような、なんだか懐かしい感じのサウンドだけれど、マルティーノは「出音」なんかおかまいなしといった感じで、強力に素早いストロークでボッ、ボッ、とコードを弾いていく。その時出現した現場の「空気」を見て、私はこう思ったのでした。

ああ、ウェスがライブをやっていた時って、きっとこういう雰囲気だったんだ…!!

鳥肌が立ちましたね。MCもほとんどなく淡々と80分近い演奏。現在70歳のパット・マルティーノ、本質的には衰えていなかったです。YouTubeなどでここ数年の彼の外国でのライブ映像を観ると、時々体調を心配してしまいそうなものがあったりするのですが、この日は違った。

パット・マルティーノ、健在。


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