鍵盤楽器でコードの響きを確認したいことがよくあります。ギターで全て完結できれば良いのですが、一度に押さえられないコードの確認にはやっぱり便利。そういう時はギターを抱えたまま電子ピアノの前に移動していたのですが、だいぶ前にそのピアノが壊れてしまったのでした。
そこそこ良いお値段のする据え付け型の本格エレピだったのですが、いくつかのキーが「ピキッ!」というかなり耳障りな異音を発するようになり、発音しない部分も出てきました。メーカーに問い合わせると補修部品がもうないモデルで修理不能とのこと。やむなく専門業者に回収を依頼したところ、引き取り料金が発生するらしい。
複雑な気持ちでしたが、最終的に自治体に依頼して粗大ゴミとして処分することになりました(それがいちばん安かった)。そして2度と据え付け型の大きいエレピは買うまい(大きくて重いと壊れた時に修理に出すのが大変)、そして電子製品はハイエンドモデルを買うのはやめよう、と心に決めたのでした。
代替のエレピはゆっくり選ぶとして、とりあえずすぐ使える「ちょっと使い」の鍵盤楽器を探しました。以前からいつでも手元で操作できるミニ鍵盤があれば便利だなと思っていて、電池駆動、最低8音ポリ、スピーカー内蔵で小型軽量、壊れても惜しくないような価格、で調べたところ、カシオのSA-46というモデルに行き着きました。
というか当時、上の要求を満たす製品はこのSA-46一択という状況でした。単3電池6本で動く、僅か3000円の完全にオモチャなキーボードです。32鍵。44鍵のSA-76というモデルもあるのですが、割り切って32鍵にしました。
期待通りテーブルやデスクの上に置いて好きな時にちょっと確認、という用途には便利で満足しています。音色はつまらないのですが3000円の製品に楽器としての音色は期待していません。でもプリセット音が豊富なので割りと遊べます。音量も本体の大きさを考えるとデカいです。電源もオートパワーオフ。何か電卓みたいなヤツです。
まともなエレピはその後少し経ってから買いなおしました。楽器として使えるもので、鍵盤はタッチアクション、移動や持ち運びが簡単なタイプのモデルを選定。鍵盤用の曲を楽しむ場合でも最近はバッハやバルトークくらいなので88鍵は不要とし、61鍵のYAHAMA piaggero NP-12Bというモデルに決定しました。64音ポリ。
この電子ピアノ、まさかの電池駆動可ですがACアダプターで使用しています。CLASSIC PROというメーカーの簡易スタンドと純正ダンパーペダルも同時購入。一応、膝に乗せてもなんとかなる重さですが、安定しないのでスタンドがあったほうが良いです。使っていない時は縦にして壁に立てかけておけるのも良いです。
piaggero NP-12Bも2万円強の安い楽器であまり期待していませんでしたが、音色は悪くないです。ただ内蔵スピーカーの音が小さめで、たまに遊びに来る友達と合奏すると音量が物足りないです。とはいえこの価格でタッチアクション付き。10年20年前ならあり得なかったスペックです。現在の私の用途には必要十分の鍵盤なのであります。
いずれ88鍵のソステヌートペダル付きエレピも買い直したいのですが、利用頻度からするとあまり高いものを買っても勿体無いかなと思っています。電子楽器は陳腐化が早いし、それに鍵盤楽器が「ピキッ!」という耳障りな音を立てて壊れたのは過去に2回あったので、特にタッチアクション式鍵盤で高価な機種は買いにくくなりました。
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