さっと手にとって何も考えず反射的に弾けるギターが欲しい。ある日そう思ったのでした。シールドを挿したりストラップをかける必要もなくすぐ弾けるギター。朝起きてまだ眠い頭でコーヒーを入れているあいだ、伸ばした手の先にいつもあってラララ〜と弾けるギター。そんなギターが欲しい。
フルアコもセミアコもどちらもアンプを通したいし、必ずストラップをしたい。何か弾き始める前の儀式が多いのです。あと気持ちも自動的にストイックな練習モードに突入してしまう。そういうのじゃなくて、もっとハードルが低いギター。「まず練習」ではなく「まず楽しめる」ようなギター。
生鳴りもそこそこ楽しめて、ハイポジションも弾きやすくて、様々な儀式をスキップして弾けるギター。ソファにぶん投げておけるギター(投げないけど)。みたいなことを考えていたら、Ibanez GA37STCEというエレガットに辿り着いたのでした。なんと3万円です。どうやったらこれが3万円になるのか謎です。規模の経済恐るべし。
主にアンプラグドでの使用を考えて買ったのですが、エレガットなのでアンプに通して弾きたい時も当然良いのです。イコライザーはトレブルとベースのみ。内蔵チューナーが便利。「すぐ弾けるギター」と言ってもチューニングが狂っていたら合わせます。でも外部チューナー要らずというのはやはり良いです。
弦長650mm・ナット幅46mm・14Fジョイント。そして薄胴なのでフルアコやセミアコからの持ち換えに違和感なし。「いいエレガット」を求めている人は生鳴りを物足りなく感じるとは思いますが、朝にアンプラグドで弾く時にちょうど良い音量なのです(兄弟モデルにG40TCEという胴厚タイプもあり、生音はそちらのほうが大きいはず)。
ネックの細さ。全長。ハイポジションへのアクセス。音量。あと値段w と、色々な意味でちょうどいいエレガットです。grab-and-playという感じの1台でしょうか。音は「最高」ではないのですが、愛嬌のある良い音。もしこれで音色も最高だったりするとたぶん気持ちが構えてしまう。だからこれでちょうど良いのです。
ちなみにリアルショップには何処も在庫がなかったので通販で購入。最安値はamazonと楽天で同価格。カラーはダークバイオリンバーストやレッドもあるようです。弦高を下げるべくサドルを削ったので、別の記事で書いた「クリアトーン」で弦を留めています(これは本当に便利な名品で手放せなくなりました)。
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