最近友達とよく話題になるのですが、ここ数年でジャム・セッション人口がかなり増えてきている印象があります。
ロック・ブルースセッションは勿論、ジャズ・セッションも大入りということが多いらしい。それは私も参加していて感じます。反面、プロのライブを観に来るお客さんの数はそれに反比例するかのように減ってきているらしい。
確かに超有名プロのライブに行っても、観客はそのギタリストのサポートの方と私だけだった、ということはざらにあります(それでも素晴らしい演奏をして下さったので感動した全俺はその方のCDを全て購入)。
私は週に1度は何らかの生演奏を聴きに行くことが多いです。とはいっても、気になっているサックス奏者やピアニスト等、ギタリスト以外のライブに行くことが多いです。そういう場所でギタリストの友達に合うことは、残念ながらまずありません(他の楽器に興味がある人が少ない)。私は少数派のようです。
友達に、最近何かライブに行った? と聞くと、「半年前ブルーノートで…」とか「先月モーションブルーで…」いう話を聞くことはありますが、「先月アケタの店で…」とか「先週メグで…」という話を聞くことは、まずありません。
大物外国人ミュージシャンの来日公演は聴きに行くけれど、日本人ミュージシャンには全く興味がない、日本人ミュージシャンのライブで行くのは友達のライブだけ、という人が多いという印象です。
音楽を演奏する楽しみを求める人が増えているのはとても良いことだと思いますが、ライブのお客さんが非常に減っているらしいのはやはり心配ですね。ただ、いつもお客さんが多くて大人気というミュージシャンも知っています。
結局は内容次第なのでしょうか。何でライブ行かないの? と聞くと、返ってくる答えでいちばん多いのが「高いから」です。忙しいから、ではないんですね。
確かに、2500円返してほしい、というようなライブにも、遭遇することは残念ながらあります。でも25000円払っても惜しくないような最高のライブに遭遇することもあります。
生演奏を聴きに行くのは、単純に体験として素晴らしいのは勿論、プレイヤーにとっては上達するために必要なことでもあると思います。気に入ったミュージシャンのライブに続けて通うのも発見があります。
セッションは参加すればするほど上達が早くなるといいますが、ライブも観に行けば行くほどミュージシャンとしての自分自身の成熟を促してくれると感じています。録音機を持たずに、生演奏を聴きに行きましょう。