最近はかつてないほどコードの練習に力を入れているのですが、これは本当に大事な練習だなと感じています。
まずテクニック面で大きく進歩すると思います。すぐに押さえるのが難しめのボイシングを次々に弾いていくような練習をしているのですが、結果的にシングルラインの速弾き能力向上にも繋がっていると感じています。こういう練習をするようになったのはベン・モンダーの音楽を聴くようになってから。モンダーさんありがとう。
人間の指は元々、別々に、独立して動かすことは想定されていないと聞きます。本来全ての指が同時に、同じ動作をしようとするものらしい。だから、4本の指が毎回違う箇所を同時に押さえなければならないようなコードの練習 は、きっと脳と神経に効いているのでしょう。
特別に凝ったメニューを用意する必要はなくて、例えば下のようなコードでも良いと思うのです。このBb7とEbΔ7、1個1個なら誰でも弾けると思います。でもBb7からEbΔ7にいかにレガートに移動できるか、空白を入れずに移動できるか挑戦してみると、私には難しく、こういう練習を続けていたら指がかなり動くようになったと感じました。
あとは指板がよく見えるようになるので、シングルラインのフレージングにもとても良い効果があると思うのです。俺はグラント・グリーン派、コードなんか弾く必要ないぜ! という方も、ソロ中にコードを弾かなくても、コードの練習には良い効果があるのではないかでしょうか(余計なお世話か)。