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「何日か練習しないとうまくなる」という都市伝説について

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何日か練習しないとうまくなる、うまくなった、という話を時々耳にします。

これはちょっと面白いテーマだと思います。私の意見を最初に書くと、Yes and No かな、と思います。

何日か練習しないとうまくなる、と人が感じる場合、その「練習していない期間」には新しいインプットがないので、脳がそれ以前の練習内容をじっくり処理して、記憶に定着させる、という作業がうまくいっているから、ということではないか。

練習して、よく眠る(良質な睡眠を取る)。というサイクルを繰り返せば繰り返すほど、人は上達していくと思うのですが、「何日か練習しない」というのは、「練習して、眠る。また眠る。眠る。」という感じだと思います。新しいインプットがあいだに入らないから、結果、脳は練習内容をより深く無意識に定着できるのかな、と。

しかし。「脳のレベル」ではそういう良いことがあるような気がするのですが、「神経レベル」では必ずしもそうでないような気がします(脳と神経系統を切り離して考えるのは微妙に間違っているような気もしますが)。

私は過去1年で、ギターを全く弾かなかった日は、1日だけあります。その日は緊急事態で、脳内でメンタルトレーニングをする余裕もなかったのですが、翌日ギターを弾いてみるとびっくりするほど指が動かなくなっていて焦りました。

何か練習しすぎちゃって疲れちゃった、ストレスを感じている、という場合は、練習を休んでみるのは良い効果があるような気はします。でもその場合、もし数日間休むのなら、指の基本的なトレーニングメニューのようなものは持っておいて、毎日やっておいたほうが良いのではないかと思います。

それは10〜15分くらいのメニューでも良いような気がします。それをやるかやらないかで結構能力の維持には影響が出そうな気がします。きっちりしたメニューでなくとも、様々なコードのアルペジオを3オクターブ弾くとか、そういうのでも良いような気がします。

「何日か練習しないとうまくなる」は本当か。「記憶が定着する」という意味では、たぶんそうかもしれません。神経系統が鈍る、という意味では、Noかな、と個人的には思います。

たまに半年くらい弾いていない難しめの曲を、一緒にやりましょう、と言われて、まずい、それ最近練習してない、と焦ることがあります。でも、自分でもびっくりするほど弾けることがあります。反対に、最近ガッツリ練習している曲なのに、思うように弾けなかったり。そういうことともちょっと関係がある話のような気がします。


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