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オクターブ・ディスプレイスメント

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ミニ練習ネタです。だいぶ前にリック&モチーフ取扱説明書(保証書なし)という記事でも少し触れた「オクターブ・ディスプレイスメント(Octave Displacement, オクターブずらし)」について、具体例を交えつつ再度見ていきたいと思います。

これはシンプルで楽しくかつお得な練習法で、試したことのない方にはおすすめです。手持ちのリックやフレーズのバリエーションを簡単につくれるだけでなく、実際にフレーズを変形していく過程で私は色々な発見をすることができました。

練習のアイデアとして、まず「単純にスケールを下降するようなフレーズ」を用意します。例えば下はDm7-G7-CΔ7上でサウンドするフレーズ。このままでは音楽的ではないかもしれませんが(カートなら弾きそうだけど)、ファミレドシラソファミ、と、コードの3度からはじまり、7度を経由して次のコードの3度に着地、と教科書的な内容。

オクターブ・ディスプレイスメント入門

これをどうするかというと「フレーズのどこかで1オクターブ上がれるなら、上がる。そして下る。下る途中でまた上がりたければ、上がる。そしてまた下る」という操作をします。下は4つの例です。

オクターブ・ディスプレイスメント入門

どの例も「ファミレドシラソファミ」と単純にスケールを下っているだけのフレーズなのですが、オクターブ・ディスプレイスメントをかますことによって結構音楽的になります。音程的には長7度・短7度が登場していますね。3番目・4番目はジョンスコかジョー・ディオリオみたいです(笑)。この中では3番目が私のお気に入りです。


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