先日、Gibson ES-Les Paulという変わったギターを弾く機会がありました。
このギターが気になって気になって夜も眠れないという友人と久しぶりに楽器店めぐりをして、一緒に数本のES-Les Paulを試奏。このギター、見た目の通り形状はレスポールですがfホールの開いたセミアコで、ボディ・コンストラクションはES-335とほぼ同じだそうです。
様々なバリエーションがあるようですが基本的にトップ・サイド・バックともメイプル合板でネックは勿論マホガニー。相当昔にもギブソンにはボディ内部を繰り抜いたチェンバー構造のfホール・レスポールがあったと思いますが、このES-Les Paulは繰り抜きではなく板を合わせているとのこと。
このギター、先日行われたJazz Guitar Contest 2015の賞品になっていたので存在自体は知っていました。YouTubeに良い感じでジャジー・サウンドを出しているとても良い動画を見つけたので貼っておきます。こういう雰囲気のギターです。
弾いてみると勿論問題なくジャズで使えるギターだと思いました。さすがに容積が少ない分、奥行き感はES-335サイズのセミアコには及びませんが、サステインは異様に長く、サウンドは濁りがなく清潔な感じ。セミアコとは別種の楽器という感じです。音の分離がとても良く、弾いていて気持ち良いです。
個人的には少し強めにリバーブをかけて使うと良い雰囲気になりそうだと思いました。リア・ピックアップの歪みも厚ぼったい感じではなく使いやすいです。上のYouTube動画ではこのギターの特徴が良く出ていると思います。少し線が細めに感じるのですが、濁りが少ない感じがします。
とはいえこのギター、バリエーションが様々あって、中にはいまひとつピンとこない仕様の個体も。確かカスタムは指板がリッチライトなのですが、そちらはサウンドが固めの印象。また”Slim Taper Neck”というネックが細めのものがあり、個人的にはそれが一番弾きやすかった(他のモデルのネックはやはり太め)。
ネックについては本当に好みですね。私はスリム・テーパーがかなり弾きやすくて気に入ったのですが友人はノーマルネックをお買い上げ。その後しばらく経ちますが、友人は練習時間も増え(笑)幸せな毎日を送っているようです。
そうそう、あとこのギターは超軽量でびっくりしました。4時間5時間立って弾いていても肩は痛くならないでしょう。私は最近肩がバッキバキなのでその点、ちょっといいなと思いました。