何かが嫌いだ。そう公言することによって得られるものは、たぶん何もない。
嫌いだ、と口にしてみたところで、何も好転しないし前進もしない。反対に、言葉はブーメランのように戻ってきて、心の底にネガティブな感情を置いていく。何も得られないどころか、むしろ失う。
カート・ローゼンウィンケルがそんなことを知らないわけがない。それでも彼は、2年前に次のように呟かざるをえなかったらしい。
Itunes is one of the things i hate the most in this world
— Kurt Rosenwinkel (@kurtrosenwinkel) November 9, 2015
1曲だけ聴きたいのに次々と聴かせたがるiTunes。1曲リピートボタンを搭載したりしなかったりするiTunes。入っているはずの曲を検索しても探してくれなかったりするiTunes。1枚のアルバムを複数枚に分割するiTunes。1人のアーティストをカタカナとアルファベットに分割するiTunes。検索結果をクリックすると画面が初期化されるiTunes。ランダムに聴かせたがるiTunes。音楽を大量消費させたがるiTunes。
iTunesは私にとっても世界でいちばん嫌いなものの一つです。