最近コーヒーにハマっています。
といっても元々コーヒーは大好きで、日常的に粉のコーヒーを大量に消費しているのですが、ベン・モンダーがあるインタビューでこんなことを言っていたのが気になっていた頃、知人から外国のおみやげに「豆の状態のコーヒー」をいただいたのでした。
しかし我が家にはコーヒーミルがありません。そこでアマゾンで値段も安くユーザーレビューも良さそうなKalita コーヒーミル KH-3という手挽きコーヒーミルを導入しました。ゴリゴリと豆をすりつぶす感じが超絶気持ち良いです。そうこうするうちコーヒー専門店をめぐり、様々な豆を100g単位で購入して愉しむようにもなりました。
大人になってなお新しいことを学習するのは大きい喜びです。豆は荒く挽いたほうが風味が出やすく、細かく挽くと苦味が増す。一杯分は約10gの豆。とか、豆はとにかく空気に触れることで劣化するので、大量には買わず、冷凍庫で保管し早目に使い切る、焙煎された豆は水分含有量が少ないので凍らない、等々、勉強になります。
豆を挽いている時、コーヒーの香りがフワッと立つので気持ちが良いです。匂い、香りは人間にとって最も原始的でダイレクトに脳に届くものなのだ、と聞いたことがあります。官能性という面で相当ヤバい。私達音楽愛好家は香りを大切にして過ごすべきでございましょう。
いい匂いを嗅ぎ、おいしいものを食べ、美しいものを見て、おいしい酒を飲む。聴覚以外の感覚も大事にする。ギターや音楽以外のこともいろいろ触れてみたほうがいい。と感じます。スポーツをするとか、映画を見るとか。旅行に行くとか。花を買うとか。
上のカリタのコーヒーミルは一度に30g挽けるので、朝起きてとろんとした眼でまず3杯分の豆を挽きます。レバーは左手で回します。日常生活ではなるべく多くのことを左手で行うようにしています(左手の力を付けるためではなく、慣れない動作をすることによってより良く脱力するため)。挽ききるまでに3分程度かかり、挽き終える前にお湯が沸きます。
ドリッパーに移した粉に少量のお湯を注ぎ、少し蒸らし、蒸らし終えた粉にお湯を注ぐ。コーヒーが滴り落ちる間、キッチンで立ったままギターをチューニングします。その後、コーヒーを愉しみながら1〜2時間練習してから家を出ます。自分で豆を挽くようになってから、ちょっとだけ早起きすることになりましたが、これは良いルーティンになりそうです。
様々な豆を試していますが、最近のヒットはKEY COFFEEのトアルコトラジャ。酸味にパンチがあり苦味もちゃんとあります。昔は酸味の強いアラビカ・コーヒーはあまり好きではなかったのですが、味覚が変わってきました。果たしてコーヒーにこだわることによって、ギターの演奏能力は向上するのか。その驚きの結果は半年後にレポートしたいと思います。