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ライブやセッションに行きたくなるお店・そうでもないお店

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ライブを観たりセッションに参加したりと、足を運ぶお店はたくさんあるのですが、積極的に通いたくなるお店とそうでもないお店があります。自分が行きたいと思うお店はどんなところだろう、と考えてみました。以下はいち音楽ファン、いちアマチュア・ギタリストの意見です。

店主が良い人である: これは重要な要素かなと思います。ライブの場合聴きたいミュージシャンが出演するならとりあえずどんなお店にも行くのですが、店主の人柄が悪いと次からは敬遠します。

じゃあ「良い人」の定義は何だろう。これは難しいですが、一言で言うなら「お店の状態をよく観察している人」が私にとっての良いマスター。セッションメインで利用するお店でも同じ。

飲み物や食べ物がおいしい: これは重要視しない人もいるのですが、例えば夜のセッションにフルに参加すると3時間程度は外に出られないわけで、お店にあるものを消費します。私はセッションのお店で何か食べることはあまりないのですが、ドリンクはやはりおいしいお店に行きたい。ドリンクがまずいお店は結構多い。飲食は主目的ではないけれど、少なくともドリンクが充実しているお店が好き。

極端に慣れ合っていない: これは賛否が分かれるかもしれません。和気靄靄としたセッションが度々開催されるお店は楽しいのですが、反面、「とりあえず向上心は放っておいて楽しく弾こう・飲んで歌おう」というカラオケ状態の人だけが常時集うようになると、それはそれで居心地が悪くなることも。時には演るか演られるか、殺るか殺られるかという殺伐とした雰囲気も良いものです。

価値観を押し売りする謎の酔っ払いがいない: セッション参加者同士や見学の人々との会話は楽しいものですが、たまに飲み過ぎて人生論をふっかけてきたり、音楽はそういうもんじゃない、と絡んでくる酔漢もいます。アドバイスでなく嫌味を言ったりすることもある。そしてこちらは他の人の演奏を聴きたいのに、絶えず話しかけてくるので集中できない。音楽ではなく酔っ払うことが主目的のそういう謎の酔っ払いが大体いつもいるお店も足が遠のきます。こういうお店はお祓いをすべきでしょう。

機材や備品がしっかりしている: ギターアンプやベースアンプ、ドラムセット、ピアノといったお店の機材について贅沢を言うつもりは全くないけれども、演奏中に音が出なくなるアンプが長年放置されていたり、譜面台がない・いつも壊れているようなお店の印象は良くないです。音楽をする上で不便すぎるお店は単純に足が遠のきます。勿論、譜面台にせよアンプにせよ、本当に必要な時は自分のものを持参しますが…

テーマ本(黒本等)を何冊か常備しているお店も大変好感が持てます。「そんなもん全部自前で用意しろ」という意見もあると思うし、それはその通りだとは思うのですが、たまに「手ぶらOK」や「初心者歓迎」なコンセプトのセッションで、譜面台がなくて困っている人、アンプが壊れて困っている人を見かけると気の毒になります。

セッション・ホストがいい: これは「良い人」という意味ではありません。勿論良い人であるに越したことはないけれども、ちゃんと参加者を観察してその人なりの考えで適切にメンバーを入れ替えたり、必要な時は適時演奏に入ってくれたり、きちんと進行してくださる人がいるお店はやはり良い。たまに参加者のレベルを一切観察せずただ適当にアサインして飲んでいるだけの方もいますが、いつもそんな感じだと足が遠のきます。

これはお店のマスターと同じで「いろいろ観察している」のが大事なのかなと思います。機嫌が悪そうな人でも全く問題ないですが、テキトー感が漂っていると行きたくならないのだと思います。

そしてあくまで私の場合ですが、これらの面で大きい問題を感じないお店であれば、交通アクセスが悪いとか、遠いとか、料金が高いとか、店が狭いとか、汚いとか、そういうのはどうでも良くなってしまう。居心地が良いなら遠いところでも行きたい。

ただ、セッションについてはこの「居心地の良さ」には問題もあるかもしれません。

というのも、実は嫌な人がいたり、いろいろなものが思い通りには行かない居心地の悪い環境で学ぶこと、鍛えられることも結構あると思うからです。未知の環境で、知らない人と演奏することから得るものは多い。だからそういう意識を持っているアマチュアのプレイヤーは文句を言わずに積極的にどんなお店にも行くでしょう。だから、かなりおかしいお店でも「それなりに回っている」ところもあるのでしょう(故にあのアンプはこれからもずっと壊れたままなのかもしれない)。

でも、客としてライブを見に行くとしたら、やっぱりいろいろおかしいところがあるお店にはまず行こうと思わない。目当てのミュージシャンのライブも、他のお店でのギグを狙います。演奏が上達するための辛い環境には耐えるけれど、音楽を聴く時はやはり可能な限り快適な環境にいたいし、何かに積極的に耐えようとは思いません。


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