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b9で十分。アイオニアンで十分。

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ジャズって難しいなー、理論苦手なんだよ、オルタード・スケールとかさ、かっこいいなって思うんだけど、ややこしいんだよ。なかなか覚えらんねーんだよ。

と、酒の席で友人がそのように呟く。

確かに、ややこしいと言えばややこしいのかもしれない。ジャズも本格的に学習すれば、わりとすぐにオルタードとメロディック・マイナーとリディアン・ドミナントは同じスケールの別モードである、みたいなことをみんなすぐに覚えるし、器用な人はすぐに使いこなす。

でもよく考えれば、そういう覚え方が、必ずしも最適とは言えないような気がする。自分の中に何か新しい色彩を取り入れるために、でっかいスケールを一つ暗記して、指板上で隅々まで見渡せる必要はあるか。

勿論、それを使いこなせるならそれに越したことはない。でも、本当はそんな大掛かりなものではないはずだ。もっと単純で簡単なものであるはずだ。最初にオルタードを弾いた人は、オルタードをスケールとして学んだのではないはずだ。彼はきっと、単にある一つの重力を感じ取っただけだ。きっとそうに違いない。

「b9(フラット・ナイン)だけで十分じゃね?」と私。

「は?」

「まずb9だけ弾けばいいんじゃね。ドミナントのV7でb9の音だけ足せばいいんだよ。あとは全部アイオニアン、つまりメジャースケール、平たく言えばドレミファ弾けばいいんじゃね?」

「でもよ、ドリアンとか、ミクソリディアンとか、いろいろ覚えないといけないだろ、他にも」

「そんなことないよ。全部アイオニアンでいいんだよ。IIm7でアイオニアンを2度から開始すればそれがドリアンで、V7で5度から開始すればミクソリディアンだろう。そのV7の時に、b9だけ使えばいいんだよ。♮9の代わりに。オルタードって、そういうことだよ。それだけのことだよ。」

「だが・・・」

「だが、じゃない。#9とか、b13とか、#11とか、一気に全部覚えようとするからいけないんだよ」

「しかし・・・」

「しかし、じゃない。そんなことよりもう一杯飲もうぜ!」

「お、おう・・・」

その夜、私は何かすごく良いことを言っていたような気がするが、その友人が私の見解をどう受け取ったかは不明である。

アイオニアンとb9。たったそれだけで、良い音楽が現れるはずだ。基本的には。きっとそうだ。ていうか、アイオニアンだけで十分。アイオニアンでいい。アイオニアンがいい。


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