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小沼ようすけさんの「ソロ・ギター・メソッド ホップ・ステップ・ジャズ! 」

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最近、楽器店の店頭で小沼ようすけさんの「ソロ・ギター・メソッド ホップ・ステップ・ジャズ!」という教則本を見かけて購入しました。2011年10月から2015年11月まで雑誌「Guitar Magazine」で連載されていた内容+αの本です。


この本は「小沼ようすけさんが、同じスタンダード曲を3種類の難易度でソロ・ギター向けにアレンジしてみるとどうなるか」がわかるという意味でとても興味深いものだと思います(「ホップ・ステップ・ジャズ」というタイトルはまさにそういうコンセプト)。

「ホップ」はもうルートとメロディくらいシンプルなもので、「ステップ」になると基本的なDrop2/3コードや対位法的なアイデアが入ったり、「ジャズ」になるとイントロ・エンディングが付きリハモやフィルイン的なフレーズが盛り込まれます。ソロ・ギターを楽しみたい人にはとても良い本だと思います。

巻頭には小沼さんの旅写真や機材紹介があったり、小沼さんがどのようにアドリブを学んできたかというコラムがあったり、巻末には氏のウォームアップ・ルーティンが加筆掲載されていたりして読み応えがあります。時々ギターマガジンの連載を読んでいたので、こうして書籍化されてとても嬉しいです。

私は小沼さんのギターが好きで、オルガンのトニー・モナコ、ドラムスのジーン・ジャクソンとの共演盤ライブ・アット・コットン・クラブ・ジャパンと最新作のGNJは愛聴盤です。複雑な内容を弾かなくとも音色とタイム、フィールだけで世界的に通用する数少ないギタリストではないかと思います。

ところで私は小沼さんについて長年疑問だったことがあります。それは何故氏があれほどまでにサーフィンにのめり込んだのかということです。私はサーフィンのことを全く知りません。しかしこの本に答えが書いてありました。p.7に次のように書かれています。

即興演奏において自分らしさや今を感じ自然の流れと調和するにはどうしたらいいのか悩んでいた。10年前に出会ったサーフィンから得るものは、その悩みを少しずつ解決してくれる。僕にとってとても大事なもの。

なるほどそういうことだったのか! と納得しました。ジャズを演奏している人でも、音楽以外のことを積極的にやってみると良いのだと思います。サーフィンでも、美術館巡りでも、釣りでも、何でも。何か学ぶことがあるのでしょう。

同じ波というのはないはずだし、波に入っていける最適なタイミングも一回しかないだろうし、相手は生き物でこちらも生き物。小沼さんにとってサーフするというのは音楽するということと多分同じなのだろう、と思いました。

ところで小沼さんが抱えているGibson ES-275、この本の中でもかなり推していますが、一度弾いてみたいですね。良さそうなギターです。


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