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21Fのインレイに神の名を刻む必要はあるか

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いわゆる「シグネチャー・モデル」について思うところがあります。

例えばアイバニーズのパット・メセニー・モデル、現行品のPM200やPM2の21フレットのインレイには “PAT METHENY” という、旧約聖書によれば決して口にしてはならないはずの神の本名が刻まれています。

少し前まではジョージ・ベンソン・モデルもそうでした。最近仕様が変わって、トラスロッドカバーにサインはあるもののインレイから神の名前は消えた(※ジャズは多神教です)。ギブソンから出ていたパット・マルティーノ・モデルのピックガードにも大きい本人のサインが。エピフォンのジョー・パス・モデル然り。

パット・メセニーもジョージ・ベンソンも憧れのすごい人なんだけれど、どうもインレイに名前が入っていたら落ち着かないな、という気持ちがあります。

というのもジャズの場合、どんなにメセニーを愛していてもベンソンに惚れ込んでいても、実際に演奏するのは「自分の音楽」。色々な人の影響を受けたとしても、演奏時は裸にされた自分として弾かざるをえない。神々に届くわけがないし、その助けが得られるわけでもない。

そういうジャンルの音楽をやっていると、シグネチャー・モデルに刻まれたアーティスト名というのは結構邪魔だったりしないでしょうか。というか私は落ち着かないです。

トラスロッドカバーのサイン程度であればちょっと嬉しかったりもするんだけど、1弦21FでC#を弾こうとするとき、そこにドカンとメセニー神・ベンソン神の名前が見えてしまったら頭が真っ白になりそうで怖い。

そういえばアイバニーズではジョン・スコフィールド・モデル、エリック・クラズノー・モデルにはそういう署名的なものがない。何かそれが自然な気がします。多分ジャズはそういう音楽。


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