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インターバリック・ストラクチャーとその転回形

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この記事はインターバリック・ストラクチャーの世界の続きです。ご興味のある方は最初にそちらを読んでいただいたほうがわかりやすいと思います。

例えば「Fのメジャースケール」(=F Ionian)を最低音に用い、「その上にダイアトニックな2度、そのまた上にダイアトニックな4度を積む」というルールでインターバリック・ストラクチャーを組むとします。すると以下のようになります。ダイアトニックで音を積んでいるので、変化記号は現れません。

2+4, Root

なかなかきれいな響きですよね(中には手首を痛めやすいフォームがあるのでご注意下さい!)。ところでこれは”F Ionian”から生成されていると上で書きました。このことが意味しているのは、これは”G Dorian”としても完全にワークする、ということです。勿論”C Mixolydian”としてもワークします。

つまり「任意のIonian」を使ってこんなふうに「任意のダイアトニック・インターバル」で組む場合、結果的には7つのチャーチ・モードに対応できることになります。当たり前のことなのですが、何故か「ヤバいこれちょっとお得!!」と思ったりします(笑)。

ここまでは「スケール上での転回」のお話。今度は一つ一つの「コード」を転回させてみます。上のコード全てを、下から2つ目の音から始まる「第1転回形」で弾いてみるとします。すると結果は次のようになります。元々は「2度+4度」の構造だったものが「4度+4度」のお馴染みの4度積みコードに変身します。

2+4, 1st Inversion

さらにもう1度転回します。最初の”F Ionian”で生成したコードの一番上の音をルートにして積んでいきます。すると今度は「4度+2度」という構成になります。

2+4, 2nd Inversion

インターバリック・ストラクチャーを学ぶ際、それをスケール上で転回できるということ、コードとして転回すると面白い発見があることを覚えておくとなかなかお得かつ楽しいと思います。

ちなみに「2度と4度」には既にクラスター(短2度・長2度)が含まれているのですが、クラスターを含まないインターバルで音を積んだものを転回させると思いがけず素敵なクラスター・ボイシングを得られたりして面白いです。

面白いことは面白いのですが、この方面には基本的に終わりがなく、かなり地道な練習が必要です。チャーチ・モード以外にメロディック・マイナー、ハーモニック・マイナー、ハーモニック・メジャーとか取り組み始めると、本番で使う前に寿命がやって来そうです。人生は短いですね。


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