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Fender Mustang GT40 スマホ前提の新時代ギターアンプを徹底解説

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Fender Mustang GT40というアンプを使いはじめました。Bluetooth接続でほぼ全ての機能をスマホから操作可能な新時代のギターアンプです。というか、アンプ単体では設定が難しい項目さえあります。スマホ前提のアンプなのです。さらに世界初のWi-Fi機能搭載。でも箱から出してすぐに様々なフェンダーアンプのモデリングを含め、160種類にも及ぶ「プリセット」から基本サウンドを選び、微調整して使えます。

Fender Mustang GT40 アンプ本体

まずハードウェア、アンプ本体を見てみましょう。これは40WのGT40というモデルですが、上位機種にはGT100やGT200という大出力のものもあります。どれもすごく安いので一瞬GT100あたりを買おうかと思いましたが、このGT40でも爆音なので結果的にこれでOKでした。集合住宅だとGT100は持て余すかもしれません。

Mustang GT40 アンプ本体

上の写真のGT40の上にちらっと見えているのは、YAMAHA THR5Aです(記事)。GT40の横幅は40cm。奥行きは20cm。コントロールノブはGAIN, VOLUME, TREBLE, BASS, MASTERの4つ。ミドルやリバーブがないと不便かなと心配だったのですが(※上位機種のGT100/200にはMIDDLEノブあります)、杞憂でした。というのも、これらのハードウェアノブはMASTER以外ほとんど触ることがないからです。

アンプ上面にはカラーの液晶パネルがあります。ここにいろいろ表示されている項目には、すべてスマホからアクセスできます。というかスマホからのほうが断然早いのでそちらから操作するのがオススメです。

Mustang GT40の液晶画面

液晶の右側にある3つのボタンは上から1)プリセット・レイヤー、2)シグナル・パス・レイヤー、3)コントロール・レイヤー。1)プリセットで基本アンプを選び、2)シグナル・パスでエフェクターの順番を変更し、3)コントロールでトレブルやミドルといったツマミを操作します。右端にある丸いハードウェアボタンは、ジョグダイヤル。中のボタンはパソコンのエンターキーのような役割。

Wi-Fi & BLUETOOTHという項目では、自宅のWi-Fiルーターを一覧から選び、ボタン操作でWEPキーを入力してアンプをネットワークに接続することができます。アンプにSSIDがずらっと表示されているのを見て、一瞬これ何の機械だろうと不思議な気分に。

後述しますが、アンプとWi-Fiネットワークへの接続はスマホアプリからやったほうが断然ラクなので、アプリ経由での接続に失敗してしまう場合を除いてこれを使う必要はなさそうです。私の場合、最初アプリでうまく繋がらずこれを使うハメになりましたが…

Mustang GT40でWi-Fiネットワークを選択

下はプリセット(セットリスト)からアンプを選んだ時の液晶画面。最初のプリセットはBASIC ’65 TWIN。これでもう弾きはじめられます。本体のTREBLE等のノブを回すと液晶内のノブも連動して動きます。さらに後述のスマホアプリ内のノブを動かしても液晶内のノブがシンクロしてニューッと動きます。

Mustang GT40でBASIC '65 TWINを選んだ時の画面

いろいろあって一度アンプを工場出荷時に戻したのですが、するとプリセットの内容が変わってしまいました。が、アンプのファームウェアをアップデートすると最新のプリセット状態に戻りました

チューナーも内蔵しています。いちばん右側にあるMENUというハードウェアボタンからアクセスできます。が、これもスマホから選択したほうがラクです。とにかくスマホから操作するのがラクなアンプなのであります。

Mustang GT40のチューナー表示

Mustang GTアンプの司令塔・スマホアプリのFender Tone

アプリは「Fender Tone」というものをダウンロードします(iOS/Android対応)。当然、無料です。GT40を買ったら、アンプの電源を入れ、このアプリをゲットしてアカウントを作成します(作成しないと使わせてくれませんw)。その後画面の指示に従っていくとアンプをWi-Fiネットワークに接続できます。

事前にスマホのメモ帳などにご自宅のWi-FiルーターのWEPキー(パスワード)を貼っておくと便利です。後でコピペで使えます。

アプリを使ってアンプをWi-Fiに接続するのは何のためかというと、ファームウェアを新しくする必要があったり、様々なプリセットをネットから直接アンプにダウンロードするためです。スマホとアンプは、Bluetoothで通信します。これはアンプを操作するため。つまりアンプを操作するためには、Wi-Fiは不要なのですが、ファームウェアが最新でないとBluetooth接続できない場合があります(私がそうでした)。

このアプリ、残念ながら日本語化されていません。全て英語です。スマホとアンプがBluetoothでペアリングできてしまえば、以後はアプリを立ち上げるだけで自動的にアンプに接続してくれます。下の画面がその様子。「アンプとの同期中です。同期完了するまでアンプ側のツマミをいじらないで下さい」という意味のメッセージが表示されます。

Fender TONEの同期中画面

さて、アンプに繋がったらアプリ左下の”My Presets”を見てみましょう。ここにとりあえず160種類ほどのプリセットがあります。01〜30まではBasic〜という基本的なアンプ・設定シリーズ。とりあえずBasic ’65 Twinをタップしてみます。

Fender TONEのセットリスト

すると左下の画面が表示されます。’65 Twin Reverbの後に’65 Springというリバーブが接続されているという図です。画面下の「FX」というボタンをタップすると、エフェクトのON/OFFができます。この画面を左にスワイプすると、まずアンプのコントロール画面が出てきます(下の画像中央)。さらに左にスワイプすると、スプリングリバーブの設定画面に入れるわけです(画像右)。

'65 Twin Reverb

一説によるとフェンダー系アンプはTREBLE 0, MIDDLE 10, BASE 0がフラットな設定らしい。ミドルはカットするもので、トレブルとベースはブーストする仕様。ただしどれも12時の設定にした場合、同じだけカット・ブーストされているとも言えるので結果的には同じという話もある。私の場合は0-10-0からスタートして音作りをすることが多いです

上のBASIC ’65 Twinという左の画面の下に、「…」という3点リーダーみたいなものがあります。これをタップすると、左下の画面に移動します。ここではプリセットの名前を変更したり、アンプとエフェクターの接続順を変更したりできます。新たにエフェクターを追加することもできます。これがもう山ほどあってですね、家で使う分にはコンパクトエフェクターがなくても困らないくらいの勢い。

アンプ設定画面

Pre-FXはアンプの前にエフェクターを繋ぐの意。Post-FXはアンプの後に繋ぐという意味です

ディレイだけでも相当なプリセットがあります。これで細かい音作りもできます。ただディレイの入った使いやすいプリセットもいくつかあるので、最初はとにかくプリセットを色々試してみるのが良いと思います。ジャズっぽいクリーントーンとしては、私は42番の”Ethreal”がお気に入り。変わり種としては118番の”Octobot Lead”もギターシンセみたいで楽しめます。

102番地には”Sco’s Field”などというものが。これは…ジョン・スコフィールド!フェンダー、あんた最高だぜ!その中身は下の画像右側のような構成になっています。ちょっとクランチした感じ。こういうプリセットだけでも相当楽しめます。”Hold’s Worth”というホールズワース風プリセットなどもあります。

Sco's Field

で、こうした様々なプリセットが日々どんどんアップロードされていて、アプリ画面下の”Download”をタップすると下のような画面がでてきます。ジョー・ボナマッサやウォーレン・デ・マルティーニ本人作成のプリセットが見えます。TC ElectronicsのTone Printのような感じですね。ツェッペリンのBlack Dog風とか、ジミヘンのLittle Wing風とか、ポリス風とか、アンプとエフェクターで作り込んだ音を選べます。

プリセットのダウンロード

プリセットは最大200まで登録可能らしいです。初期状態で160個使用されているので、それ以外に40のセットをダウンロードして使えます。ちなみにこのプリセットリスト、バグがあるらしくたまに数や名前がおかしくなります。アプリなのでそのうち改善されていくでしょう

アプリに関しては主にこんなところです。デジタルものというと機能が多くて煩雑なものに思えるかもしれませんが、使ってみると意外にシンプルでした。基本プリセットを選び、アンプ画面で基本的なイコライザー調整をし、エフェクト画面で設定調整。あとは興味があれば新しいプリセットをダウンロード。よく使うプリセットは”Setlists”で管理できます(「お気に入り」的な機能)。

Wi-FiやBluetoothとの接続がうまく行かなかったら右下の”Settings”からあらためて接続できます。私が実際に使ってみて最初つまづいたのはアンプをWi-Fiに繋いでやる時でしたが、それ以外は特に難しいところはなく、問題なく使えています。

まだ使い始めてから日が浅いのですが、これ、いいですよー。かなり気に入っています。電源を入れてから音が出るようになるまでちょっと待たされること以外は特に不満なし。そうそう、Bluetoothでアンプに接続していると、YouTubeでもiRealでもスマホの音は全部アンプに飛びます。バッキングトラックを使った練習をする時などにも便利です。スマホなしでもアンプは最後に使ったプリセットでそのまま使えます。

小さい音でもすごくいい音。ヘッドフォンでもわりといい音なので夜間練習にもぴったりです。

このアンプ、私はamazonで買いました。楽天でも大体同じ値段。これで約27,000円は正直、価格破壊です。アンプをネットに繋ぎ、スマホで操作する…すごい時代になりました。推測ですが、シェアを取るためにかなり無理をしている価格設定のような気が。あとMGT-4というフットスイッチがオプションで用意されていて、それがあるとプリセットの切り替えやルーパー機能を利用できます。

Fender フェンダー ギターアンプ MUSTANG GT 40
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