ロバート・グラスパーがインスタでマイルスの名言を紹介しているのですが、多くの人の心を打ったらしく、大量のコメントが付いています。それはこんな言葉。
Anybody can play. The note is only 20 percent. The attitude of the mo********er who plays it is 80 percent.
誰でもプレイできる。音は、せいぜい20パーセントだ。それを吹く奴のアティテュードが80パーセントだ。
“note”というのは、なかなか日本語になりにくいです。音程、音の選び方、どの音を吹くかという場合の「音」。
そして”attitude”という言葉はさらに日本語になりにくい。態度、姿勢、心構え、という訳語はあるとしても、それぞれ1語では伝わらない感じです。それら全部が入っている感じでしょうか。
こういうのを単なる精神論だ、と言って受け付けない人もいるかもしれませんが、仮にこれが精神論だとして、この精神を深く理解して実践することのほうが、やはり何の音を吹くか、弾くかよりもずっと難しい。
例えばブルースで何かやれ、と言われたら、テーマとブルーススケールとコードトーンだけ弾ければいい。それが20%。コードトーンさえ弾けなくてもいいかもしれない。残りの80%のアティテュード。これが難しい。そして難しいからといって、その80%を他の何かで埋めようとしても、うまく行かない。技術でうまく隠せたとしても、バレる。
それに、どんなアティテュードならいいんだろう。
お前のアティテュードのことを、俺に聞くのか?
そんな返事が返ってきそうです。