ロバート・グラスパーのInstagramに、こんな面白い投稿が紹介されていました。クリス・ロックというアメリカのコメディアンの言葉らしいです。
よくハイウェイでエンストしてしまうことがあった。道端に立って、誰か止まってくれないかと合図してみても、誰も止まってくれなかった。でも自分で自分のクルマを押しはじめたら、他のドライバーたちがクルマの外に出て手伝ってくれるようになったんだ。
もし誰かに助けてほしいのなら、自分で自分を助けることだ。人々は、それを見るのが好きなんだ。
なかなか考えさせられる内容だなと思いました。いろいろな意味で考えさせられます。ある意味、とてもいい話だなと思いました。
それと同時に、現在の日本では、自分で自分のベビーカーを難儀して移動させている女性を助けようとする人は、かなり減ったように思います。クリス・ロックの言葉を見て、アメリカ社会における「絆」の意味をあらためて考えました。アメリカには、ああ見えて、絆があります。それは時に人種も超える。エンストしてクルマを押している人を見かけたら、ヘイ、手を貸すぜ! という文化は、間違いなくある。
それはクルマというものがアメリカ社会では日本の田舎以上に必要不可欠なものであることに起因しているのかもしれないのですが、最近の日本は、他人のトラブルには関わらないに越したことはない、という空気が以前よりも濃くなってきたような気もします。
この話は、音楽の文脈でも何か考えられるでしょうか。もしあるとしたら、自分で色々と悩んで悩みつくして色々と試していれば、いずれ必要な人や、必要な情報に自然に出会う、ということかなと思います。やり続けていれば、自然と何かが起こる。私はそうだったし、それは誰にも言えるんじゃないのかなと思います。でも、それも現代日本では変わってきているのだろうか。