Jazz Guitar Forumにシャッフルとスウィングの違いって何だろう、というスレッドがあり、自分にとって代表的なシャッフル・ビートの曲は何だろうと考えたところ、レッド・ツェッペリンが1969年のデビュー・アルバムで録音した”I can’t quit you baby”というスーパースローなブルースをまず想起しました(原曲はオーティス・ラッシュで1956年録音)。
でもこれは普通シャッフルと呼ばれないかもしれません。というか、”Georgia on my mind”のような謎ビートになっているような気が…(6/8拍子のようにも聴こえてくる)。
普通シャッフルというと、3連符の真ん中の音を抜いて、その1番目と3番目の音の長さが均等になるようなリズムだと思います。例えば下の人の演奏のような、「タッタタッタタッタタッタ…」。やはりブルースに多いような気がします。あと16分音符x4の真ん中2つを抜いたようなハネ方に近いものもあるように思います。「タッッタタッッタタッッタタッッタ」に近いもの。
セッションで人気のステーィヴィー・ワンダー作”Isn’t she lovely”もシャッフルの代表的な曲の一つではないか…とも思ったのですが、もっとハネているもののほうが積極的にシャッフルと呼ばれるような気もします。また、3連符の裏が実際に弾かれていないとシャッフルっぽくないのかもしれません。この曲は「タッタタッタ…」ではなく「タタッター、タタッター」というリズムですね。
この曲をスウィングで歌っている方の動画を見つけました。バンドは確実にスウィングに聴こえるのですが、原曲のイメージが強烈なせいか私の耳にはボーカルの方のリズムはシャッフルなのかスウィングなのか微妙でしたが、シャッフルほどハネていないらしいことはわかります。
自分の脳内ではシャッフルとスウィングの違いは明確だと思っていたのですが、あらためて言葉にしようとすると結構難しいですね。シャッフルとスウィングを両極とすると、そのあいだのグラデーションの部分にかなりのバリエーションがあるんだろうなと思いました。JGFのスレッドではシャッフルとスウィングが重複する領域がある、というご意見があり、おおなるほど!と思いました。
皆さんにとってのシャッフルの代表曲は何でしょうか。宜しければこのスレッドで教えてくださいね。