ウクライナ人と父と日本人の母を持つファッションモデル、滝沢カレン氏。ややもすると「貧弱」などと呼ばれることもあるらしい日本語語彙の故に、「あの娘は頭が弱いんじゃないのか」などと言われるようですが、私には決してそうは思えません。例えば出川哲朗氏同様、この方はたぶん出自のせいなのか言語感覚が一般的な日本人と少し違う。そして、それが面白い。
下のリンク先で紹介されている様々な番組で、滝沢カレン氏はいろいろな芸人や食べ物の名前を「四字熟語」で表現するよう依頼されるのですが、彼女のアウトプットには驚嘆させられます。
https://www.youtube.com/watch?v=kJy-mei44Ss
- 快楽名人→笑福亭鶴瓶
- 支配抜群→中居正広
- 生涯踊子→関口メンディー
- 単独行動→尾上松也
- 突如顔面→藤本敏史
- 大幅出演→近藤春菜
- 大声芸人→山崎弘也
- 茶系団子→ハンバーグ
- 芸風過多→渡部建
- 感情不明→堂本光一
- 男前意識→宮迫博之
- 薄情大王→東野幸治
- 青春役者→福士蒼汰
- 存在強烈→遠藤憲一
- 疲労丸見え→徳島えりか
- 柄物課長→ビビる大木
- 漫才坊主→澤部佑
- 超起爆剤→有田哲平
- 親友徳井→徳井健太
- 変態教祖→徳井義実
- 全部普通→徳井健太
- 美白無敵→綾瀬はるか
- 小声希望→サンシャイン池崎
- 無駄美人→久本雅美
これらは、見たこともないコード進行の上で「とりあえず何か弾いてみろ」と言われた時に私達が狼狽しつつ弾いてしまう感じのものに似ているような気がします。結果の善し悪しを越えて、その時々のベストを尽くし、なおかつ自意識過剰に陥らずに素直にアウトプットした表現がそこにある、という感じです。
すごい。いい表現。セッションでこの人がステージから戻ってきたら、私なら「イエー!いまの良かったよ〜!」と声をかけたくなります。
こういう表現には学ぶものが多いように思います。流麗かつ的を得ていて「うまい」表現、よりも、面白いものがここにはあるような気がします。