レッド・ツェッペリンのジミー・ペイジは17歳の頃、あるジャズギタリストにレッスンを受けていたようです。そのギタリストは複数のインタビューで次のように語っています。
Q: あなたは渡米する前、ジェフ・ベックとロンドンで一緒にプレイしていましたか?
A: いや、まったくない…
Q: 一緒にセッションとかしなかったんですね。
A: いいや。でも誰だっけ、僕がレッスンしていた人… 何て名前だったかな、レッド・ツェッペリンでプレイしていた人、ああ、ジミー・ペイジ。うん、僕たちはよくセッションしたよ。あとツェッペリンのベーシスト、ジョン・ポール・ジョーンズともね… 僕たちは、ジェイムズ・ブラウンやボビー”ブルー”ブランドのカバーをやるハービー・ゴーインズ&ナイト・タイマーズというR&Bのバンドで一緒だったんだ。あれはいいバンドだった。
Q: あなたはレッド・ツェッペリンのジミー・ペイジにギターレッスンしていたんですか? ジミーはどんな生徒でしたか?
A: 彼はすごかったよ! 僕は当時18歳で、ジミーは17歳だった。僕は少しだけ多くハーモニーやジャズのことを知っていたからね。あと、ベーシストのジョン・ポール・ジョーンズも知ってるよ。僕は彼にハーモニーを教えていた。僕たちはR&Bのバンドでも一緒だった。そこでジミーと知り合ったんだ。
Q: あなたたちは有名なセッションプレイヤーだったんですね。
A: ああ、僕たちはみんなセッションプレイヤーだった、そうでないと食べていけなかったからね。ポップスやロックを演奏していた。でも僕たちはすごく楽しんでいたよ。ジミーとジョン・ポールがレッド・ツェッペリンを作った頃に、ワオ! 素晴らしかったね。
17歳のジミー・ペイジにギターを教えていた当時18歳のギタリストはこの人です。これは知らなかった。
こうやって聴いてみるとジョン・マクラフリンとジミー・ペイジのエキゾチックな音楽性、好みには何か共通のものがあるように思えてきました。ジョン・ポール・ジョーンズの作曲・ハーモニーセンスも並外れたものだと思いますが、あれは多感な時期にマクラフリンとの接触があってこそのものだったのでしょうか。マクラフリンの何処にも属していない感じ、異文化の仲介者的な雰囲気は謎めいていて面白いですね。
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