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ギタリストが筋トレをすると何か良いことがあるだろうか

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真面目にやるようになってからまだ1年程度で、本格的な内容でもないと思うのですが、筋トレをしています。きっかけはストラップでギターを吊ることによる肩凝りでした。僧帽筋を鍛えれば良くなるかな、と思ってダンベル・ショルダーシュラッグを開始。その頃の話はこの記事に書きました。

長年ギターを弾き続けていると片脚が短くなるらしい
少し前の話ですが、はじめて整体と骨盤矯正を受けに行ってきました。

その後トレーニングメニューが増えました。現在はショルダーシュラッグの他にベンチプレス、ダンベルフライ、デッドリフト、アームカール、ワンアーム・フレンチプレス、ダンベル・サイドベント、カーフレイズ、ロシアン・ツイスト等もやっています。週に2日やります(2日または3日おき)。自宅でのトレーニングなので、怪我が怖いため負荷は軽めです(ベンチプレスでたったの40kg程度!)。

ギタリストが筋トレをすると何か良いことがあるだろうか

そろそろジムに行ってもっと大きい負荷をかけたほうが良いような気がしていますが、ボディビルダーになるのが目的ではなく、時間も取られるので現状は週2での自宅トレーニングでちょうどいい感じです。

ところで筋トレをすることによって、ギターの演奏能力は向上するでしょうか。具体的には指の動きが速くなったり、音が良くなったりするでしょうか。

音色については、腕の筋トレをすれば少し良くなるのではないかと私は思っています。何故かというと、単純に筋肉量が増えると腕は重くなります。腕が重くなると(左手も右手も)、太くて良い音が出ると思っています。もし自宅にゴツい感じのファッションリングがある方は、右手の親指や人差し指にはめてピッキングしてみるとわかると思います。太い音が出ます。あともともと指が太い人は太い音が出ます。

速弾きのようなテクニックにも良いのか。私はある仮説を持っていました。指を動かす上で最も重要なのは脳神経細胞であって、腕の筋肉や神経ではない。しかし筋トレによって成長ホルモンが出るとしたら、それに刺激されて脳神経細胞も増えたりはしないのか。それに脳神経細胞によってコントロールされる末端の筋肉や神経系も丈夫にしておけば、それはそれで良い効果があるんじゃないか、と。

しかし、です。考えてみると、ぶっとい弦でバリバリと速弾きするパット・マルティーノ御大は若い頃からずっとスリムで華奢ではないですか。私の好きな最近の日本の超絶技巧系ジャズギタリストの方もスレンダーです。ムキムキのマッチョマンではありません。

どうも指を速く正確に動かす能力と筋トレの間には特に関係がないような気がします(笑)。筋トレをすることでテクニック的にも良いことはあると思うのですが、やったからといってテクニックが付くわけではないだろう、という気がします。反対に、テクニックが落ちるわけでもないような気がします。私自身のテクニックは、1年前に比べて勿論良くなっています。ただそれは筋トレの結果ではなく、ギターの練習をしたからだと思います。

でも基本的な健康を維持するために、そして良い姿勢を保つために、長時間演奏するための体力を付けるために筋トレは良いことづくめだと思っています。気持ちもリフレッシュするので週に2回、欠かさずやっています。

身体を鍛えているギタリストはあまり多くないと思うので、もしこれからやってみようかな、と思われた方のために書いておきたいことがあります。

  • 筋トレで追い込んだ後は、かなりフラフラして力が入らなくなっています。たとえ鍛えた部位が腕でなくても、身体全体が動きにくくなっていて、動きが雑になり、コントロール性が落ちます。激しい筋トレの直後にGIBSON SUPER400を手に取ろうとして落として壊してしまう、という事故があってもおかしくないので、くれぐれもご注意下さい
  • 首の筋肉を痛めると3日とか1週間とかまともにギターを弾けなくなることがあるので首は本当に注意して下さい(背中も)
  • 本番パフォーマンス前の筋トレは絶対にオススメしません。脱力していい感じの演奏ができそうな気になりますが気のせいです。乳酸が溜まっているとうまく弾けません
  • 筋トレした日の夜は禁酒が基本です。休肝日を作りたい方にはオススメです
  • やるなら週に2回程度で良いと思います。1回あたりの時間はやる種目によりますが、効率よくやれば最初は30分でいろいろできると思います
  • 正しいフォームでやることが大事なので、最初は市民体育館でもいいのでジムのトレーナーさんに教えてもらうのがベスト

ご参考までに私が自宅で使っている主な筋トレ機材をご紹介します。

最初はこのダンベルからはじめました。この前に家には3kgのダンベルが2個あったのですが、これで片側10kgまで負荷をかけられるようになりました。最小構成で片側5kg。

ダンベルでは物足りなくなってバーベルに手を出すことになったのですが、その時にこのシリーズの5kgのプレートを6枚追加購入。

購入したバーベルがこれで、シャフト自体で7kgあります。シャフト径は上のバーベルと共通でプレートを使い回しできます。

ベンチプレスはこれを使っています。いちばん安いものですが、普通に使えています。使わない時は畳んでおけるので場所もあまり取りません。脚先のプラ板がたまに抜けますがそこは中華製品のご愛嬌(笑)。

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あと絶対あったほうがいいと思うのがこれ。たった5kgでもダンベルが滑って足に落ちようものなら大怪我をします。力も入れやすくなるので自宅トレとはいえ必ず使っています。

トレーニング後30分以内にプロテインを飲みます。バルクアップ目的ではないので程々に補給できるタイプを。

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自宅でここまでやるのもなあ、という方も多いと思います。その場合はとりあえずダンベル、あとはプッシュアップバーや腹筋用のコロコロで、自重だけでやるのもありでしょう。ただこっちのほうがダンベルやバーベルより心理的にはキツいかもしれません。

鍛えに鍛えまくった結果、私はこんな姿になりました。ていうか、このブロク記事、何書こうとしてたんだっけ…

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