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逆移調練習

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ミニ練習ネタです。例えばFの曲をBbに、Cに、Gに、Abに移調して練習…というのは普通ですが、BbやCやGやAbの曲を全部Fで演奏してみる、という「移調練習の逆バージョン」もなかなか学ぶところが多いと思うのです。私は「逆移調練習」と呼んでいます。

同一キーの中で観察するので、コード進行にどんな可能性があるか、どんなバリエーションがありうるかを自然に理解できます。この曲はII7に行くけどこの曲はここでbVIIに行くのか、とか、この曲は#IVdimだけどこの曲は#IVm7(b5)なのかー、等。ターンアラウンドのバリエーションも自然に増えます。転調についてもわかることが増えます。

この「逆移調練習」のもう一つのメリットは、やはり相対音感を鍛えられるところ。ブルースのような「形式が同じ曲でメロディだけ違う」ものをやると特に面白いです。例えば多くの人がBbで覚えている”Tenor Madness”や”Blue Monk”をFで。Ebの”Sandu”もFで。Dbの”Things ain’t what they used to be”もFで。等々、同じキーの中で練習します。

ギター的にはポジションについての理解も深まります。同じインターバルでも違う運指をすることになることが多いので、そうかこんなふうにも弾けるのか、このキーだとこの音域は厳しいな…じゃこっちで弾こう、など色々な発見があって、楽しいです。


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