アメリカのYouTuber・ギタリストのBen Levin氏が面白いリズム練習動画を公開していました。楽器を使わずに、通勤電車やバスの中でもできる内容です。座っている時のほうがやりやすいですが、立ったまま自分の身体をタップしてやることもできます。
どんな内容かというと…
- 4分音符を分割していく練習です
- 左手は人差し指のみ使用。基準となる4分音符をタップします
- 動画中のT, I, M, R, Pはそれぞれ親指(Thumb)・人指(Index)・中指(Middle)・薬指(Ring)・小指指(Pinky)の意
- 4分音符を叩く時は、T
- 8分音符を叩く時は、IT
- 3連符を叩く時は、MIT
- 16分音符を叩く時は、RMIT
- 5連符を叩く時は、PRMIT
- 6連符を叩く時は、MITMIT
- 7連符を叩き時は、RMITMIT
- 8連符(32音符)を叩く時は、RMITRMIT
基礎編は左手人差し指で4分音符を刻み、右手の指でリズムを分割していきます。8分音符+3連符、7連符+3連符等のコンビネーションを試していきます。慣れたら、今度は「指使いを全て16分音符で叩き、4分音符内に収める」練習をやります。いわゆるグルーピングの練習です。例えば、MIT(薬・人・親)という3つのグループでやると、最初の拍頭は薬指、次の拍頭は中指、次の拍頭は親指になります。
これは言葉でやる方法も有名で、例えば3音のグルーピングなら「しぶや・しぶや・しぶや…」、4音なら「しながわ・しながわ・しながわ…」、5音なら「せんだがや・せんだがや・せんだがや…」、6音なら「たかだのばば・たかだのばば・たかだのばば…」、7音なら「ばくろよこやま・ばくろよこやま・ばくろよこやま…」、8音なら「かいひんまくはり・かいひんまくはり・かいひんまくはり…」等の単語でアクセントの移動を意識しながら基準の4分音符に対して、16分音符で呟きます。
指を使うレヴィン氏の方法は口や頭の中で単語を呟くのとはまた違った刺激があって、とても良い練習になると思いました。特に基準となるビートを左手人差し指ときれいにシンクロさせるのが難しく、楽しくもあります。
動画の中で氏が使っている腕時計型の体感式メトロノームはサウンドブレンナー・パルスという製品で、私も使っています。USB充電式で、腕と脚に巻けるバンドが付属しています。本体だけでも基本的な操作ができますが、スマホアプリからも操作できます。
耳で聞くタイプのメトロノームとは違い、身体にブン、ブン、ブン、という振動が伝わってきます。パルスを「聴く」のではなく「感じる」という面白い製品です。購入当初は慣れないこともあって今ひとつ良さがわからなかったのですが、最近はよく使うようになりました。電車の中で上の練習をするのにも良いし、インテンポの練習を録音する時などにクリック音が入らないのも便利です。
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