自分の日々の練習内容を振り返ってみると、ミクロなテーマで行われているものが多いように感じます。薬指をもっと速く弦移動させたいとか、特定のフレーズを身体に入れたいとか、このモチーフを展開させたい、このチェンジに慣れたい、等々、ミクロでマニアックで近視眼的だったりするもの。
それとは別に、メタレベルの練習テーマを1ヶ月単位で導入するのも面白いのではないかと思ったのでした。たとえば1年は12ヶ月あり、キー(調性)もちょうど12個あります。そこで「今月は、いつもの日々の練習は勿論やるけれど、このキーを特に意識して練習してみる」などというアイデアはどうでしょう。
1月 C
2月 F (調号:b)
3月 Bb (調号:bb)
4月 Eb (調号:bbb)
5月 Ab (調号:bbbb)
6月 Db (調号:bbbbb)
7月 Gb/F# (調号:bbbbbb/######)
8月 B (調号:#####)
9月 E (調号:####)
10月 A (調号:###)
11月 D (調号:##)
12月 G (調号:#)
という感じで、5月ならAbのキーを徹底的にマスターするつもりで、Abのダイアトニック・セブンス・コードのアルペジオの音名を覚えつつ、指板での位置を覚えて、ネック全域で間違えずに弾けるようにする。また、Abのキーで演奏されることが多いスタンダード曲で自分の好きな課題曲を選んで取り組む。他のキーの曲をAbに移調して練習してみる。いわば「Ab祭り」をやります。
普段の練習はそれはそれでやって、可能であればAbに移調してみる。一捻り入るので頭も使います。
1月にCから始めるのが簡単すぎるように思える場合は、Ebあたりからはじめて4度サイクルで上げていくのも良いのではないでしょうか。こうすると、1年間で12のキーそれぞれに、1ヶ月間フォーカスすることになります。メジャーキーは問題ないという方はメロディックマイナーやハーモニックマイナーでやってみるのも面白いのではないでしょうか。壁掛けのカレンダーがあればそれに書き込むのも良いと思います。
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