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フルートの技巧と表現に学ぶ

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フランシス・プーランクというフランスの作曲家(Francis Poulenc, 1899-1963)が大好きなのですが、先日インタビューさせていただいたフランスのギタリスト、ロメイン・ピロン氏もプーランク好きとのことで、久しぶりに「フルートとピアノのためのソナタ」を聴いてみたら、やはり素晴らしい。

サブドミナント・マイナーやマイナーメジャーやオーグメントが聞こえてくる和声や不思議な転調がたまらなく美しい曲なのですが、聴くたびにフルートの超絶技巧に圧倒されます。1:13〜のダブルタンギング(?)でのメロディなど、ピッキングの良い練習になると思って最近やっています。クリシェ・ラインとディミニッシュのアルペジオで、ジャズでも普通に登場する進行。そうか、やはりジャズ繋がりだったか…

フルートの技巧と表現に学ぶ

ピッキング強化に良い素材はクラシック畑に様々あると思いますが、自分の好きな曲でやるのがやはり効果的ですね。それにしても速い。ギタリストはまず弾かないタイプのフレーズなので勉強になります。同音を繰り返すという意味では、これほどの速度でないにしてもサックスの人がよくやりますね(ポール・デスモンドとか)。ギタリストはなぜかあまりやりません(パット・メセニーはたまにやるかな)。

ちなみにフルートによる「熊蜂の飛行」の世界最速演奏はこれだそうです。300bpm。この曲もギターの運指とピッキング練習に良い曲として有名ですね。フルートって構造的に高速に吹ける楽器なのでしょうか。ギターよりは有利なのは間違いないと思いますが…

ところでジャズにおけるフルートというと、エリック・ドルフィーは勿論大好きなのですが、ビル・エヴァンスとの録音音源のあるジェレミー・スタイグにむかし感動した記憶があります。何か動画がないか調べてみたら、今から11年前にNYCのコーネリア・ストリート・カフェでヴィック・ジュリスらと演奏している様子を発見しました。

ジェレミー・スタイグ氏のプレイは、ノートと同じくらいの音量のブレスがまるでノイズのように聴こえてきて、それが好きでした。これを書きながら調べていて知ったのですが、氏は晩年日本に在住していて、昨年神奈川県で亡くなられたそうです。ご冥福をお祈り致します。

 

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