シェリル・ベイリーが練習について面白いことを言っている動画を見つけたのでご紹介。ざっくり言うと「楽器を使わない練習も大事」という内容です。下の動画の1:48付近ではじまります(初回はそこから再生します)。
音楽を学ぶ時の最大の問題は、手ではなくて頭(マインド)だと思います。ハーモニーの動きのなかで自分の考えや作戦をどうやって整理するかということ。あるコード進行を目にする時、私はチェスみたいだなと思います。どんな動きが現れても、たぶん数百もの対応を準備することができるでしょう。こういう可能性を見て取れるようになるために、私は頭のトレーニングをしました。皆さんもやってみてください、これはギターを持って練習している時以外でもできることなんです。頭を鍛えることは、たくさんラインを書いたり、準備したり、単に頭を使ってたくさん考えたり、楽器から離れて「つながり」をたくさん作ってみることと関係があります。
とにかくギターに、楽器に触れている時間を増やすこと、楽器を弾いている時間が多ければ多いほど良いというのも一面では真実だと思うのですが、反面、マインド、メンタルを訓練することの大切さも最近痛感します。
マインドを鍛える、といってもそれは抽象的な話ではなく、G7(b9)の上で使えるトライアドは何だっけとか頭の中で思い出して指板をイメージしたり、この音は次のコードのどの音にいちばん近いかな、などと具体的に考える作業です。
こういうのは電車に乗っている時でもお昼休みのちょっとした時間にでもできます。というか、私は無意識にもうそんなことばっかりやっています(気分転換に音楽のことを一切何も考えない時間を持つことも大事かもしれませんが…)。
頭で本当に理解しているものは指もよく動くなー、と思います。難しい運指であっても頭はわかっているので弾こうとする。動きが雑でも、リファインするのは後で良し。頭でわかっていないのに(聞こえていないのに)動きを叩き込んでもあまり効率良い練習にはならないのではないでしょうか。
ところでシェリル・ベイリーはプレイがかっこいいのは勿論、レッスンもわかりやすくてオススメです。ご興味のある方は下の記事も是非ご一読ください。